化粧品や健康食品のOEM・D2C事業を展開する武内製薬は2023年12月、ライフスタイルブランド「sixs(シクス)」を始動した。小倉氏が新社長に就任してから第1弾のブランドとして、試行錯誤を繰り返しながら成長を目指していく。
「sixs」は消費者の生活に寄り添うことを目指した新ブランド。ブランドの最初のプロダクトとして、「ホワイトサボン」の香りの香水を発売した。 「当社は化粧品や健康食品を販売しているが、消費者の生活がより豊かになるための商品はそれだけではないと思っていた。そこで生活全般をサポートできるブランドを開始し、社内で初めて男女ともに使用できるユニセックスな商品を取り扱うことに決めた」(小倉由渡社長)と話す。
武内製薬は2023年10月、新たに商品のPRなどを行う「SNS広報室」を設立した。今までブランドごとに行ってきたSNS運用を、「SNS広報室」がまとめて行い、最適な運用を目指している。
「『sixs』は新体制後、初のブランドになる。PRの方法などいろいろやってみながら、どの施策が成長に寄与するかを吟味して、ブランドを大きくしていきたい。この商品にはこのような運用が良いなど、最適な方法を見極めたい」(SNS広報室室長 小林拓哉氏)と話す。
▲ライフスタイルブランド「sixs」
武内製薬はこれまでプロテインブランド「THE PROTEIN(ザプロ)」や赤ちゃんや母親などに優しいボディーケア商品を取り扱う「mamacharm(ママチャーム)」などを展開してきた。マーケットを調査し、需要のある商品を開発する「データドリブン」の手法で事業を拡大してきた。
新ブランド「sixs」においても「データドリブン」の手法は変わらないという。「楽天市場」などのECモールで商品を販売し、テストマーケティングを実施していく。さらに、「SNS広報室」で最適なPR方法を見極めて、「ザプロ」「ママチャーム」に次ぐ、ブランドに育てたい考えだ。