日本酒専門店のさくら酒店は1月22日、日本酒の管理に最適な温度マイナス5℃での管理に特化したオンラインショップ「零下 -REIKA-」をオープンした。創業以来こだわってきたマイナス5℃での品質管理をさらに徹底し、より品質の高い日本酒を販売する。品質の高い日本酒の良さを消費者に伝えるとともに、低迷する日本酒の生産、および消費の拡大につなげることを目指す。
さくら酒店は、大学時代の同級生が2人で始めた店舗を持たない日本酒専門店。品質管理にこだわり、日本酒の劣化をもっとも防ぐと言われる「マイナス5℃」の保冷庫を自社で作り、ベストコンディションの日本酒を全国・海外の消費者に届けてきた。
日本酒本来の味わいを保つには、できるだけ低い温度で保管することが重要であり、凍りはじめる一歩手前のマイナス5℃で保管することで、酒の成分の化学変化を最小限に抑え、味わいのピークをより長く持続させることが可能。フレッシュさを保ちながらの長期熟成も可能になり、日本酒の新たな可能性が広がるとしている。
このほど、マイナス5℃での管理に特化したオンラインショップ「零下 -REIKA-」をオープンした。創業以来こだわってきた品質管理をさらに徹底し、より高品質な日本酒を販売する。
2013年に創業したさくら酒店は、日本各地の飲食店への卸しやオンラインショップ(旧サイト)での販売、世界15カ国への輸出などを展開していたが、2022年11月に火災によって自社のマイナス5℃の保冷庫と本社のほとんどを焼失した。
焼け残った日本酒をボランティアと一緒に救い出し、再起をかけてクラウドファンディングを実施したところ、2週間で1484万円を超える支援を得た。その後、仮設倉庫での営業を経て、創業以来こだわり続けてきたマイナス5℃での管理に適した倉庫を横浜市に設営、営業を再開した。
火災被害からの復興にあたり、これまで徹底してきた日本酒の管理の大切さをより多くの方に伝えたいとの考えから、マイナス5℃での管理にこだわる姿勢を全面に感じてもらえる新しいオンラインショップ「零下 -REIKA-」のオープンに至ったとしている。
常温管理はもとより、冷蔵管理ではなし得ない圧倒的に品質の高い日本酒を流通させることで、日本酒に対する管理の常識を覆すことが、低迷する日本酒の生産量および消費量を拡大し、地方創生につながるとの考えを示した。
「零下 -REIKA-」のオープンを記念し、オープンキャンペーンも開催する。購入金額の10%ポイントバック(2月21日)のほか、「零下 -REIKA-」でしか味わえないマイナス5℃熟成商品の販売、非常に希少な日本酒「射美」の抽選販売を実施する。