デスク「伊藤園(本庄大介社長)が過去最高益の見通しを発表したね」
記者「2024年4月期の連結純利益は前期比14%増の147億円の見通しです。価格改定、人流回復、記録的猛暑による環境要因も売上・利益を押し上げました。持ち歩きサイズのニーズが増えたことから、収益見直しのため大型容器を止めた関係で、原料・資材コストは大幅に上がりましたが、利益でカバーできています」
デスク「以前、本庄八郎会長は緑茶のグローバル展開を強化すると語っていたけど市場の動向は?」
記者「緑茶飲料市場は4470億円に伸び続けている中、伊藤園も毎年1%ずつシェアを伸ばしていて、2023年度は36%へ着地予定です。同社ティーバッグ商品だけで見ても、高価格帯商品が対前年比20%増で全体4割弱を占め、高級志向傾向にあります。共働き家庭で忙しくて急須でお茶を入れる時間はないけど、美味しいお茶が飲みたいという消費者ニーズが想像できます」