ディスカウント店運営のマキヤ、モールECのユージュアルグループを子会社化 ECの知見を事業拡大に生かす

マキヤは1月24日、ユージュアル、およびPEAKS&TREESの株式を100%取得し、完全子会社化すると発表した。自社グループが展開する店舗小売事業とユージュアルグループが展開するEC事業の融合により、両社の事業拡大による経営基盤の強化を目指す。

マキヤは、、主要事業である総合ディスカウント店「エスポット」、食品スーパー「ポテト」「mammy」、オリジナル食品販売店「業務スーパー」、リユースショップ「ハードオフ・オフハウス」、100円均一ショップ「ダイソー」等を静岡県、神奈川県、埼玉県、山梨県に合計103店舗を展開。食品から日用品まで幅広い品揃えと、競合店に負けない価格戦略によるEDLP(Everyday Low Price)の実現を目指している。

1月24日開催の取締役会において、ユージュアル、およびPEAKS&TREESの株式を 100%取得し、完全子会社化すると決議した。株式譲渡実行日は2月26日(予定)。これに伴い、ユージュアルの完全子会社であるCheeky、KoroPockle、La Stantaがマキヤの孫会社となる。

ユージュアルグループは、「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」のインターネットモールにおいてEC事業を展開。ECビジネスの高い知見・ノウハウを有し、運営するショップは消費者から高い評価を獲得してる。自社ツールを用いた旬の売れ筋商品の選定と仕入販売、メーカーと協力して開発した競争力のある自社企画商品の販売により、順調に売上高を拡大している。

マキヤは、「少子高齢化と人口減少」「消費者の生活コストの増大による可処分所得の減少」「オーバーストア化による競争環境の激化」など、グループを取り巻く経営環境を見据えたビジネスモデルの構築は中長期的な重要課題であるとしている。

本子会社化よる自社グループが展開する店舗小売事業とユージュアルグループが展開するEC事業の融合によるシナジー効果により、顧客マーケットの拡大、新たな仕入ルートの開拓による商品力強化、顧客の囲い込みによる収益性の拡大、新たな事業参入による経営リスクの分散化等、両グループそれぞれの事業拡大による経営基盤の強化が図れるとの考えを示した。