ウェザーニューズは1月25日、山形県山形市と「包括的な連携・協力に関する協定」を締結したことを発表した。両者は熱中症対策や環境学習の推進、防災などの分野で連携し、山形市内における教育環境と市民サービスの向上を目指す。

IoTセンサーを活用した熱中症対策

この協定に基づき、両者は熱中症対策として、気温・湿度・風速などを1分ごとに観測可能な気象IoTセンサー「ソラテナPro」の活用を進める。センサーは来年度から山形市内の学校に試験的に設置され、観測データをもとに算出された「暑さ指数」を教職員が確認し、児童生徒の熱中症対策に活用する。

加えて、環境問題を考える際に必要なノウハウの共有や、防災対策や各種産業における気象データの活用など、教育分野にとどまらない包括的な連携事業についても検討する。72時間先までの天気予報や雨雲レーダーなどの気象コンテンツも利用できるとのことだ。

  • e締結式の様子

    締結式の様子

「ソラテナPro」とは

今回山形市が試験導入するソラテナProは、気温・湿度・気圧・雨量・風向・風速・照度の7つの気象要素を1分ごとに観測可能だ。オムロンのセンシング技術によって、50ミリメートル/時の雨量や50メートル/秒の風速にも対応する。

お天気アプリ「ウェザーニュース」と連携し、1分ごとのリアルタイムや過去の観測データだけでなく、天気予報や雨雲レーダーなどの有料機能もアプリから閲覧できる。雨・風・気温・寒さ指数・暑さ指数が設定値を超えた場合には、プッシュ通知を実施。本体は小型ながら災害レベルの大雨や強風にも対応し、アプリを通して複数人が同時に情報を確認できる利点を持つ。

  • 気象IoTセンサー「ソラテナPro」

    気象IoTセンサー「ソラテナPro」