ams OSRAMは1月18日(欧州時間)、設計を簡素化し、実装が容易で、長尺のライトバーやその他自動車のリア照明用途において均一発光を実現できる、低消費電力の側面発光型LEDシリーズ「SYNIOS P1515ファミリ」を発表した。
自動車のリアコンビネーションランプ(RCL)は、目に見える暗点や輝点を生じることなく、従来の上面発光型LEDの明るい光点を拡散させるために、ディフューザーやライトガイドで構成される複雑で奥深い光学アセンブリを必要とするが、この上面発光型LEDを同ファミリで置き換えることで自動車メーカーは車両の幅全体にわたり、滑らかで均質な外観を実現することができるようになると同社では説明している。
また、上面発光型ベースと同じ数のLEDを使用しながらも、より薄型かつシンプルな光学アセンブリでRCLやターンインジケーターを構築することができるようになるため、新しいRCLのデザインにおいて、ドラマチックで個性的な形状を生み出す新たな可能性を提供するともしている。
さらに、上面発光型LEDと同じ光学スタックの深さとしながらも、より少ない数のLEDおよびLEDドライバで、均質な外観を達成することもできるため、照明メーカーは部品コストの削減と、よりシンプルな回路構成によるメリットを得ることもできるようになるともしている。
同社のシミュレーションによると、同ファミリベースの設計は、上面発光型をベースとした同等の設計と比較して、必要なLEDユニットとドライバの数を66%削減できるとするほか、同時に高レベルの均質性を維持することができるようになるという。
なお、同ファミリはAEC-Q102に準拠しており、すでに量産を開始。レッド(波長621nm)、スーパーレッド(633nm)、イエロー(587nm)でサンプル出荷が可能な状態となっているという。