北の達人コーポレーション、第3四半期売上は63.5%増 電子タバコが最高月商を記録

北の達人コーポレーションの2023年3―11月期(第3四半期)の売上高は、前年同期比63.5%増の112億9900万円と大幅に増収した。2021年10月に立ち上げた電子タバコブランド「SPADE(スペード)」は、2023年7月に最高月商を記録した。

 

主要ブランドである「北の快適工房」の売上高は、同65.9%増の100億3100万円だった。大幅増収だが、新規顧客の獲得数は、想定を下回ったという。市場が拡大するECモールでの販売を強化している。

 

商品発送後の返品が想定以上に発生した。クリエーティブの疲弊対策が追い付かなかったことが原因だという。クリエーティブの改善は課題だが、従来の水準と比較すると同部門のスキルはレベルアップしているという。

 

「広告の訴求力が増したことの反動で、新規顧客の『衝動買い』や『誤注文』が増え、返品・キャンセルが増加した。外部のコンサルタントに委託し、当社の顧客属性にあった適切な表現方法に変更する取り組みを行っている」(担当者)と話す。

 

ニコチン・タールが一切含まれず、副流煙も発生させない電子タバコブランド「スペード」は、オンラインだけで販売しており、定期購入型のビジネスモデルだ。デバイスなどをリニューアルし、動画広告などを強化し、顧客獲得を促進した。