【力をためて飛翔!辰年生まれの経営トップたち】サカタのタネ社長 坂田 宏さん

23年は地球温暖化などの気候変動、地政学的なリスクが非常に高まった年でした。我々はその外部変化にも負けないタネを日々研究開発しています。

 日本で開発されたタネは世界でもトップクラスです。植物栽培に向かない厳しい日本の気候で開発されたタネは他の国でも通用しますし、粘り強い日本人の気質は長期間を要するタネの開発に向いています。

 世界22カ国にいる従業員には「現場(GENBA)」という言葉と「こだわり(KODAWARI)」が大事だと、常に言っています。これらは海外にない日本ならではの概念ですが、ここに課題解決の糸口があると伝えています。

 24年も変化の時代が続くでしょう。従業員とこの言葉を大事にしながら、時代の変化に合った新しいタネをつくるという使命を全うしていきます。