アットマークテクノは、同社のArm+Linuxの組み込みプラットフォーム「Armadillo(アルマジロ)シリーズ」に向けたデバイス運用管理クラウドサービス「Armadillo Twin」を2024年2月29日から提供開始する予定であることを発表した。

  • デバイス運用管理クラウドサービス「Armadillo Twin」

    デバイス運用管理クラウドサービス「Armadillo Twin」のロゴマーク (出所:アットマークテクノ)

同サービスは、遠隔からデバイスのソフトウェアアップデートを可能年、長期間の安定運用を可能としたり、新たな機能を追加することなどを可能とするOTA(Over the Air)による「ソフトウェアアップデート」のほか、遠隔でデバイスの死活監視やCPUの使用率や温度、メモリ使用量、モバイル回線の電波状況、ストレージの空き容量や寿命などを監視し、異常を検知した場合はアラートメールを管理者に送信したり、デバイス本体に搭載されているセキュアエレメントを使った個体認証による不正デバイスの登録を防ぐことができる「遠隔稼働監視」、遠隔操作でデバイス上で任意のコマンドを実行することを可能とする「遠隔操作」の3種類の機能が提供されるほか、ユーザーの追加/削除、ユーザー権限の設定、システム障害の通知などの機能も提供されるという。

アットマークテクノでは、これらの機能を活用することで、ユーザーは運用に関わる仕組みの構築やシステム開発に工数をかける必要がなくなり、自社のアプリケーション開発に注力できるようになるとしている。

基本的には1アカウントあたり月額1万円(税別)で、1台あたりのデバイス利用料金が月額300円(同。月当たり4GBの通信料を含む。4GBを超す場合は1GBあたり税別100円が従量課金される)の「ベーシックプラン」が提供されることとなるが、すでにArmadillo Base OS対応の製品シリーズを所有しているユーザーに対しては、3か月間の無償トライアルが提供され、トライアル中の設定内容は、有料の月額プランに申込後も引き継いで利用することができる特典を用意しているという。

また、製品発注時にのみ契約することができるプランとして契約時では月額料金が発生しない「リザーブプラン」も用意。これはデバイスの運用開始後にソフトウェアの修正やセキュリティ対策などを行う必要が生じた際に、有料の月額プラン(ベーシックプラン)に変更することができるというものとなっている。また、そうした問題の対処後に今後提供を予定している機能を限定させることで価格を抑えたスタンバイプランに変更することも可能とする予定だという。

  • Armadillo Twinの料金体系とプラン内容

    Armadillo Twinの料金体系とプラン内容 (出所:アットマークテクノ)