Rapidus(ラピダス)は1月22日、北海道千歳市に同社本社の出先機関となる「千歳事務所」を開所したことを発表した。

すでに同社は2023年9月より2nmプロセス以下のロジック半導体の製造に向けた半導体工場(IIM:Integrated Innovation for Manufacturing)の建設を進めているが、工事の進捗に伴い、同事務所を新設することにしたという。同事務所の役割は、北海道における窓口として、地元企業との面談や、総務・採用関連などを行うことが予定されているという。

なお、Rapidusは現在、IIMの建設と並行して、IBMの2nmプロセス技術を量産適用することを目指し、米ニューヨーク州のAlbany Nanotech Complexに多数の研究員を派遣しているほか、imecと協業してEUVリソグラフィプロセスの技術習得を目指すことを予定しており、そうして得た技術をIIMの1号棟(IIM-1)に適用し、2025年4月よりパイロットラインを稼働させるほか、2027年より量産を開始することを計画している。

  • Rapidus千歳事務所

    Rapidus千歳事務所の外観 (出所:Rapidus)