「Next.js」の公式ブログは、現地時間1月18日、ReactベースのオープンソースWebフレームワーク最新版「Next.js 14.1」のリリースを発表した。ソースコードはGitHubでダウンロードできる。
「Turbopack」改良によるパフォーマンスと開発機能が向上した「Next.js 14.1」
「Next.js 14.1」では、主にエラーメッセージの品質と高速リフレッシュなどの開発能力強化とRust製のモジュールバンドラーツール「Turbopack」の改良によるパフォーマンスと信頼性の向上が図られている。パフォーマンスに関しては、ローカルサーバー起動が最大76.7%、高速リフレッシュによるコード更新が最大96.3%、初期ルートのコンパイル(キャッシュなし)が最大45.8%、それぞれ高速化している。
また、セルフホスティング(Self hosting:プログラム内においてプログラムを生成する)ドキュメントの全面的な見直しや、レンダリングシステム「Parallel Routes」と「Intercepting Routes」での20件に及ぶ修正と機能強化がなされている。画像最適化コンポーネント「Next/Image」でもキャンバスの操作やダークモード画像のサポートなどが追加されている。
開発パフォーマンスを向上させるエラーメッセージの改善と高速リフレッシュ
「Next.js 14.1」では開発能力を向上させるいくつかの改善が行われている。エラーメッセージで大きな改善が行われ、バンドラーエラーで「webpack-internal」エラーのソースコードと影響を受けるファイルが表示されるようになった他、クライアントコンポーネントで発生したエラーへの対応を改良。「App Router」で「pushState」と「replaceState」メソッドがネイティブで使用可能になり、ページをリロードせずにブラウザの履歴スタックを更新可能になった。
上記を含むすべての修正点は、GitHubサイトのリリースドキュメントで確認できる。