両備システムズの投資運用会社であるRyobi AlgoTech Capitalは1月22日、同社が運営する両備システムズイノベーションファンド投資事業有限責任組合からGlocalistに対して投資を実行したことを発表した。

両備システムズが投資を行ったGlocalist

今回両備システムズが投資を行ったGlocalistは、各国の官公庁・地方自治体・外郭団体が発信する信頼性の高い現地情報を日本語・英語・現地語で即時検知・共有できるサービスをグローバル企業へ提供している企業。現在の情報収集の対象国は、ベトナム・インド・タイ・インドネシア・マレーシアの5カ国だが、今後さらなる対象エリア拡大を進める計画となっているという。

同社は、今回の投資を通じて、海外事業リスク管理並びにBCP(事業継続計画)体制を強化したい企業や自治体に向けて、Glocalistの提供するリスク検知機能(純粋な海外の一次情報によるリスク情報収集)を既存システムへ繋ぎこむAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)の開発を想定している。

また、Glocalistが日本の官公庁・地方自治体・外郭団体が発信する情報を海外のグローバル企業に発信する製品開発を行う際には、同社が行政や医療機関などの公共領域の顧客に幅広いICTサービスを提供してきた経験と技術を活かして、新たなソリューション創出に向けて共に挑むことを検討しているという。

今後、同社が2023年3月に設立した1号ファンド(両備システムズイノベーションファンド)は、2024年末までに累計12億円の投資を実行、2026年3月末までに20億円の投資を完了する予定としており、加えて2号ファンドの設立を計画している。