アスクは1月19日、エーディーエステックのディープラーニング画像解析ソフトウェア「NAIT(ナイト)」の取り扱いを開始すると発表した。
NAITの概要
NAITは、主に産業用途の外観検査で広く導入されているという。GUI(グラフィカルユーザインタフェース)による直感的な操作性に加え、ほとんどパラメーターの設定をせずにディープラーニングを実行できる「オートディープラーニング機能」が備わっている。
また、オブジェクト・形状および画像内の位置を認識する「セグメンテーション」、各クラスリストからイメージ全体を識別する「クラシフィケーション」、特定のオブジェクトを検出する「ディテクション」、正常な画像のみを学習した後に、外れ値を識別する教師なし学習モデル「アノマリーディテクション(異常検出)」、画像内のテキストの認識に特化した「OCR(光学式文字認識)」、画像を適切な向きに自動的に配置する「ローテーション」といったディープラーニングモデルに対応。
外観検査だけではなく、作物の植物病診断、食品への毛髪混入検査、食肉の等級検査など、目視では対応できないレベルのさまざまな用途で利用されている。
2種類のライセンスを用意
通常版であるNAIT Developerと、アカデミック向けのNAIT Academicの2つのライセンスを用意。NAIT Academicでは、学習可能な画像枚数や最大画像サイズなどの制限は設けられているが、NAIT Developerと同じ6種類すべてのラーニングモデルが利用できるとともに、授業ですぐに使用できるサンプル画像がはじめからインストールされているという。
アスクは、NAIT DeveloperとNAIT Avademicのライセンスを取り扱うことで、産業用途の外観検査だけではなく、教育機関における授業や実習、研究機関における検査といった幅広い分野への展開を考えている。