日立製作所は1月19日、顧客のシステムを預かる日立のデータセンター(以下、日立DC)のハウジングサービスを拡充し、カーボンニュートラル化した電力を割り当てる「再エネ電力提供オプションサービス」を提供開始したことを発表した。

  • このサービスにおけるカーボンニュートラルの実現方法

    このサービスにおけるカーボンニュートラルの実現方法

再エネ電力提供オプションサービスとは

再エネ電力提供オプションサービスは、日立DCのハウジングサービスにおいて利用するIT機器や空調などの設備の消費電力に、日立が調達した再エネを割り当てるサービス。

具体的には、日立が日本卸電力取引所の再エネ価値取引市場において、再エネ発電所が発電した電力が持つ環境価値を非化石証書としてあらかじめ取得。その環境価値を、日立DCのハウジングサービス利用時の消費電力に割り当てる。

これにより、IT機器や空調設備などの稼働により消費される電力が実質的に再エネ化され、顧客のハウジングサービス利用におけるカーボンニュートラルを支援する。

また、利用する電力が再エネ由来であることを第三者が立証した証明書を発行する。この証明書は顧客のITシステムに再エネを利用している根拠としてサステナビリティ報告などに活用可能で、顧客の環境への取り組みの見える化を支援する。これにより環境経営と企業価値向上に貢献するとしている。

サービスの提供開始時期

サービスの提供開始時期は以下の通り。

  • サービスの価格と提供開始時期

    サービスの価格と提供開始時期

顧客のシステムを預かり、IT機器を設置するラックスペースや電源の利用、回線引き込み、設置したIT 機器の現地作業代行の実施する「ハウジングサービス」はすでに提供しており、実質的に再生可能エネルギー化した電力を提供する再エネ電力提供オプションサービスが1月19日となっている。

実質的に再生可能エネルギー化した電力の提供と再生可能エネルギーである事を証明する証明書/報告書を発行する再エネ電力提供オプションサービス証明書/報告書発行が4月1日。価格はいずれも価格は個別見積もりとなっている。