アールグレイ専門ブランド「&EARL GREY」、催事からサイトへ 本格的な紅茶のソフトクリームが評判に

茶葉・スイーツの販売を行うキャセリンハウスは、アールグレイ専門ブランド「(アンドアールグレイ)」をECで展開するに当たって、リアルの催事に注力することにより、新規顧客を獲得している。

通販サイトの広告はほとんど出しておらず、サイトへの導線は、各地方の百貨店の物産展など催事出店がほとんどだという。催事に出展することにより、各地の新聞やテレビに取り上げられることもある。直接ユーザーに商品を食べてもらうことを通してブランドの認知を拡大しているという。同社では「『通販サイトとして』ではなく『ブランドとして』ファンを作ってきた」(武谷真名社長)としている。

当初は茶葉の販売のみを行っていたが、なかなか人を集められなかったという。そこで始めたのが、アールグレイ紅茶味のソフトクリームというスイーツの催事場での販売だったとしている。

今でこそ紅茶味のアイスクリームはよく見るようになったが、ブランド立ち上げ当初は、あまり見かけなかったという。当時、「関東に2店、紅茶味のソフトクリームを出す店がある」と聞いた代表は自ら視察に向かった。その結果、どちらの商品も紅茶の香りが全くしない代物だったのだという。

そこで代表は自ら商品開発を行い、濃厚なアールグレイ紅茶の味がするソフトクリームを作り上げた。これが評判となり他社との差別化のポイントとなった。

このソフトクリーム作りの経験を生かしてさまざまな種類のアールグレイを素材にしたジェラートを開発。人が集まり蒸しがちな催事会場で清涼感を提供できる商品ということで人気商品になったという。

通販でも人気商品となっており、時期によってはすぐに売り切れになってしまうほどだとしている。

これまでは催事中心で展開しており、あまり通販には力を入れてこなかったという同社だが、最近はこれまでになく力を入れているそうだ。

LINE公式アカウントを開設し催事会場にQRコードを設置。読み込むことで友達登録をするよう促し、通販サイトへの導線にしているという。

昨年12月、クラウドファウンディングプラットフォームMakuake(マクアケ)で、シュー生地で作られたカヌレ「カヌレドシュー」の通販先行販売を行ったところ、1日で目標金額の250%を達成したという。Makuakeの応援コメント欄には、催事でブランドを知った人たちのコメントが並んだ。

 

1月11日からは、雑誌「BRUTUS(ブルータス)」と通販プラットフォーム「BASE」の共同企画「あしたのベストバイマーケット」の中で、自分で茶葉や花などを調合できる「あなただけのアールグレイ」を販売する予定だ。