日立ソリューションズは2月1日に、車載開発のサイバー・セキュリティ法規対応を始め、品質管理システムや開発プロセス構築の状況を自己診断し、規格準拠を支援する「自動車関連規格準拠支援ソリューション」の最新版を販売開始する。価格は個別見積。
「自動車関連規格準拠支援ソリューション」概要
最新版では、Automotive SPICE for CybersecurityやISO/SAE 21434への準拠状況や必要な対策を迅速に把握できるという自己診断ツールを提供する。
同ツールは、同社の資格保有コンサルタントが自動車業界で品質管理システムや開発プロセスの最適化、セキュリティ対策を支援してきたノウハウを反映した。
これによりユーザー企業は、開発現場の車載開発の規格準拠に不足している項目を把握し、改善傾向分析や複数のプロジェクトの遵守状況を比較することで、スムーズなアセスメントや監査につなげられるため、コストを抑えて早期に規格準拠を実現できるとしている。
2つの特徴
同ソリューションの特徴として同社は、1)サイバー・セキュリティに対応した自己診断ツールを提供し、迅速な規格準拠を支援、2)SDV(Software Defined Vehicle)に向けたAutomotive SPICEおよびサイバー・セキュリティ規格に準拠した開発プロセスの最適化支援、の2点を挙げる。
自己診断ツールにより、従来はコンサルタントによるアセスメントが必要だった開発現場の実態把握において、短期間かつ低コストでサイバー・セキュリティ(Automotive SPICE for Cybersecurity、ISO/SEA 21434)規格準拠に必要な活動をどこまで実施しているか確認できる。
現場の課題を把握することで、効果の高い改善施策を効率的に開発現場に適用可能となり、より迅速な規格準拠を支援する。開発プロセスに関しては、SDVに向けた品質管理システムの構築、最適化を支援するとのこと。
具体的には、Automotive SPICEおよびサイバー・セキュリティ規格準拠における現状把握から体制構築、教育、トレーニング、アセスメントの実施や監査の対応まで、開発現場に即した多様な規格準拠支援サービスをトータルで提供する。
ツール活用による規格準拠状況の効率的な把握、プロセス改善へのフィードバックにより、上流からの品質確保を推進すると共に、規格準拠の定着を組織横断的に支援するとしている。