産直通販サイト「食べチョク」、「食べチョクアワード2023」発表 9300軒のこだわり生産者から選出

ビビッドガーデンはこのほど、産直通販サイト「食べチョク」において、利用者から人気があった生産者を表彰する「食べチョクアワード2023」を発表し、1月17日にオフライン形式での授賞式を開催した。2023年に「食べチョク」で販売を行った約9300軒の生産者から、総合ランキングTOP10と、6つのカテゴリー別ランキングTOP30を選出しており、総合ランキングの1位は、佐賀県の「とんぼ農園(野菜)」が受賞した。

ビビッドガーデンの運営する「食べチョク」は、認知度・利用率など9つのNo.1を持つ大手産直通販サイト。こだわり生産者から直接⾷材や花きを購入できる。

このほど、利用者から人気があった生産者を表彰する「食べチョクアワード2023」を発表した。「食べチョクアワード」は、利用者の購入体験に細部までこだわり商品を届ける生産者への感謝の気持ちを伝えるために企画したもので、利用者から支持を受けている生産者がどんなこだわりを持ち、どのような工夫をしているかを他の生産者や利用者に伝えることで、生産者のファンを作る後押しを目指している。

生産規模の大小に関係なく、年間を通じて顧客満足度が高く、支持を集めている生産者が選出されるよう、購入者の評価の平均点、投稿率、リピート率など4つの指標を基準に受賞者を選出しており、総合ランキングTOP10に加え、「野菜」「果物」「水産物」「畜産物」「米・穀類」「そのほか各種(加工品・花・調味料・お茶・お酒・はちみつ)」の6つのカテゴリー別ランキングTOP30を発表する。

「食べチョクアワード2023」は2022年12月1日~2023年11月30日の期間で集計。さらに今回からは「食べチョクアワード殿堂入り」制度も導入し、過去に3回カテゴリー別ランキングで1位を獲得した生産者は殿堂入りなる。本年は3軒の生産者が殿堂入りとなった。

約9300軒の生産者から選ばれた総合ランキングTOP3は、1位を佐賀県の「とんぼ農園(野菜)」、2位を栃木県の「薄羽養鶏場(畜産)」、3位を広島県の「石野水産」が受賞した。

▲1位 とんぼ農園(野菜):佐賀県

授賞のインタビューでは、普段こだわっていること、工夫していることについて、「ほうれん草は苦味が出やすい作物ですが、長年土を研究し、土作りに私の全てを懸ける事が1番のこだわりです。一般的には通年ほうれん草を作るために、土壌消毒をする必要があると言われていますが、とんぼ農園では有機物の量などの研究と検証を重ねて、土壌消毒をしない今の農法にたどり着きました。ようやく直近5年くらいで満足のいくほうれん草を作ることができるようになりました」(とんぼ農園)。

▲2位 薄羽養鶏場(畜産):栃木県

「鶏にとってより良い環境を整えること、を大切にしています。酷暑や鳥インフルエンザを防ぐための衛生管理などを考慮すると、従来のやり方だと十分にそれができるとは思えません。産卵率や卵のサイズ、また事業の存続に関係してくることなので、例えば冷房システムを導入したり、屋根に新たにスプリンクラーを設置したり、新たな衛生管理方法を実践したり、鶏にとって快適な環境作りを大切にしています」(薄羽養鶏場)。

▲3位 石野水産:広島県

「うちのモノ作りは、『ほかには、ないもの』この一言です。ちょっとの差を積み重ねます。ちりめんを取る網から、水揚げ、ちりめんの塩であったり、小さなことを積み重ねることでうちにしかないと皆さん言ってくださいます。ちりめんも、ひじきも、ひじきのふりかけも、ちりめんのお煎餅もこんなお客様に食べてほしいというイメージがあって作っています。取り寄せるからにはその価値のあるものを、という一念で作っています」(石野水産)とそれぞれコメントした。

4位以降の総合ランキングや各カテゴリのTOP30などの詳細は、「食べチョク」公式サイト内の「食べチョクアワード2023受賞者発表」ページにて公開している。

「食べチョクアワード2023」では、コロナ禍からこれまでサービスをともに作り上げてきた生産者にスポットライトを当て、感謝の気持ちを伝えるため、本年のテーマとして「ともに創る」を設定。生産者を招き、直接感謝を伝えるために、オフラインでの授賞式を1月17日に開催する。過去3回の「食べチョクアワード」は、コロナ禍によりオンラインでの授賞式となっており、受賞生産者を招いたオフライン形式授賞式は初の試みとなる(オンライン同時配信あり)。