HACARUSは1月16日、東京エレクトロンと共同開発を進めている労災防止AIに関して、1月24日〜26日に東京ビッグサイトにおいて開催される「スマート工場EXPO」で対外的に公表し、来場者にデモ体験と技術紹介を行うことを発表した。今後はAIの改良を続け、早期の実用化を目指す方針。

  • 保護具の不適切使用をAIが自動検知

    保護具の不適切使用をAIが自動検知

労災防止AIとは

労災防止AIは、カメラとAIにより、これまで人では難しかった24時間リアルタイム監視を実現するAIソリューション。

製造現場を小型のカメラで常時撮影し、HACARUSのAIソフトウェアが画像解析を行う。事故や危険の予兆をリアルタイムで検知して作業員と責任者にアラートを出す。アラート前後を自動で録画するため状況確認と振り返りが可能で、今後の対策の検討につながるとしている。

少量データから品質の高いAIモデルを開発し、導入および運用コストの低減に寄与する。AIの学習と推論は端末内で行い、事業所内でのみデータを取り扱う。主な活用例は、現場に潜む危険の検知、保護具の不適切使用、作業中の行動監視など。

AIは半導体製造工場の労災を防止する目的で開発中だが、HACARUSは1月24日〜26日に東京ビッグサイトで開催する「第8回スマート工場EXPO IoT/AI/FAによる製造革新展(スマート工場EXPO)」において、開発中の労災防止AIを紹介する。展示会では製造業のクリーンルームでの活用例として、幅広い来場者にデモを行う予定。