SCSKは1月15日、ドイツdSPACEの子会社であるdSPACE Japanと「効率的なバーチャル ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット) 開発環境構築の普及・推進におけるパートナーシップ」を開始すると発表した。

  • パートナーシップのイメージ

パートナーシップの目的

これにより、SCSK車載ソフトウェア開発経験と dSPACEが提供する PC ベースのシミュレーションプラットフォーム「VEOS」環境上で動作する「バーチャル ECU開発環境」を合わせ、ソフトウェア開発の早い段階で問題を洗い出し、後工程であるハードウェアとの統合検証での手戻りを未然に防ぎ、車両開発全体の検証期間の短縮を目指す。

パートナーシップにおける活動

SCSKは、dSPACEから教育コンテンツ・サポート提供を受け、V-ECUの知見を補完し、ECU上のソフトウェア開発の知見を組み合わせて、完成車メーカー・部品メーカー様の自動車開発の加速に向けた、V-ECU の環境構築と SIL自動評価を支援する。

SILはSoftware in the Loop の略で、シミュレーション環境において制御ソフトウェアを使用して実施する動的テストのこと。

また、両社は共同でV-ECU 環境構築の専門エンジニアを育成するほか、VEOSでの走行実データの再現およびSIMPHERA(dSPACE が提供するクラウド環境)への移行も推進する。