SUPER STUDIOはこのほど、統合コマースプラットフォーム「ecforce」が再春館製薬所の新ブランド「Lashiku(ラシク)」に導入されたとし、事例インタビューを公開した。トレンドを押さえた機能の定期的なアップデート、定期販売に必要な要素が揃っていることなどが導入の決め手となった。
SUPER STUDIOの提供する「ecforce」は、マーケティングからサプライチェーンまで、コト、モノに関わるすべての人々の顧客体験を最大化する統合コマースプラットフォーム。オンラインとオフラインのデータを統合管理し、ECビジネスの最適化に留まることなく、モノづくりのビジネス全体を最適化することを目指している。このほど、再春館製薬所の新ブランド「Lashiku」への導入について、事例インタビューを公開した。
▲漢方・Lashiku事業部 事業部長 石川雄也氏(写真左から4人目)、松永直人氏(同3人目)、ドモホルンリンクル事業部 CX推進チーム リーダー 古江順氏(同5人目)
1932年に創業した再春館製薬所は、1974年にコラーゲンを配合した「ドモホルンリンクル」を発売。「ドモホルンリンクル」は全国に広がる会員によるリピート購入が多く、コールセンターでのコミュニケーションをもとに、末永く付き合ってもらえるビジネスを展開してきた。一方で、グッドエイジングと表現している「自分らしく、素敵に年齢を重ねること」の実現には、新しい商品で新たな顧客にアプローチすることが必要だと考え、新ブランド「Lashiku」の提供をスタート。
再春館製薬所が自社構築した既存システムは、「ドモホルンリンクル」の販売に最良の形になっているものの、システムが複雑化しており、商品の追加やシステムの変更をスピーディに実現することが難しい状態だったとし、「Lashiku」のECサイト構築にあたってはスピード感を重視し、既存のフルスクラッチのシステムではなくカートシステムを採用、統合コマースプラットフォーム「ecforce」を導入した。
「ecforce」は機能リリースの頻度が高く、フルスクラッチのシステムと違い、トレンドを押さえた機能が定期的にアップデートされること、再春館製薬所の新たなチャレンジとして、定期販売でリピート購入を促進していくことを検討した際に必要な要素が揃っていたたことから導入に至ったとしている。コンサルティング「ecforce consulting」も活用し、サポートを受けながら事業成長に向けて並走して貰える点にも魅力を感じたとしている。
セキュリティー面も問題なく、約1カ月程で「Lashiku」のサイトを立ち上げることができたとし、「『ecforce』の導入で、新商品や新サービスの追加もスピーディーに対応できています。オープンから2カ月が過ぎた頃には、コンスタントに一日数十件の注文が入るようになっており、『Lashiku』を始めるにあたって基準としていた新規獲得400件もクリアできました」と話す。
▲約1カ月程で「Lashiku」のサイトを立ち上げた
再春館製薬所では、これまで顧客との対話を通して能動的なリピート購入を促進してきたため、定期販売へのチャレンジについては社内でやや懐疑的な意見もあったというが、Web広告の成果分析にりある程度の売上予測が立てられたため、まずは「まとめ買い」商品を展開して実績を作り、定期販売を実施する場合の売上予測とともに社内に提案することで、無事に定期販売を導入することができた。これは「ecforce」の導入により最速でPDCAを繰り返し、成果を出せたからこその結果だとしている。
CRM強化にあたり「ecforce ma」も導入しており、「『ecforce』は、FAQが非常に充実していて使いやすかったり、ワンストップでLPやWeb広告の管理、成果まで可視化できたりするため非常に便利です。広告効果が直感的でわかりやすいので、新しいコピーや訴求の発掘にも役立っています」と述べた。
導入検討時に魅力を感じたという「ecforce consulting」では、再春館製薬所や「Lashiku」が目指す世界観に寄り添いながらサポートが得られたとし、新たなチャレンジとなった定期販売でも、機能が充実していることはさることながら、効果的な定期サイクルの設定や送料の設計など、細かい部分まで多くのノウハウや実績を基にアドバイスをもらえたとしている。
「ecforce」で実現できた施策と、多くの機能を活用した成果により、どのようなアクションが成果に繋がるのかを見直しながら、主力事業にフィードバックするという良いサイクルが社内で生まれ始めているとし、今後は「ecforce ma」を活用しながら、CRMにも力を入れて行く予定だと述べた。