Microsoftは生成AI(Generative Artificial Intelligence)による支援機能をあらゆる製品やサービスに取り込む試みを進めている。Windowsにおける該当機能は「Copilot in Windows」と呼ばれ、Windows 11とWindows 10のタスクバーにアイコンが追加されるようになった。Microsoftはこの機能をより多くのユーザーに知って試してもらいたいと考えており、特定の条件を満たすパソコンではWindows起動時に自動的にCopilot in Windowsが開くようにする試みを始めている。
大きなディスプレイで自動的に開かれる「Copilot in Windows」
Microsoftは2024年1月11日(米国時間)、「Announcing Windows 11 Insider Preview Build 23615 (Dev Channel)|Windows Insider Blog」において、Windows 11 Insider Preview ビルド 23615 (Devチャンネル)に「Copilot in Windows」をシステム起動時に自動的に開くようにする試みを追加したと説明した。
追加された機能はすべてのユーザーに対してではなく、開発チャンネルの一部のInsider Previewユーザーを対象としており、かつ、ディスプレイの最小対角スクリーンサイズが27インチで最小ピクセル幅が1920という条件を満たすパソコンで機能するとされている。さらに、マルチモニタシナリオのプライマリディスプレイスクリーンに限定して試されるという。
仮にこの機能が有効になっている場合でも、設定アプリケーションの「個人設定」→「Copilot」で設定の変更を行い無効化できる。
Copilotを知ってもらいたいMicrosoft
このところ、Microsoftが生成AI技術にかける情熱はかなり積極的で、同社のあらゆる製品やサービスにこの機能を導入しようとしている。同社はこうした機能をまとめるブランド名として「Microsoft Copilot」という名称を使っており、Windowsに対する機能は「Copilot in Windows」と呼ばれている。
CopilotはMicrosoft製品の使い方を大きく変えることになるインパクトの大きな機能だが、まだ多くのユーザーがこの機能の存在に気がついてない。Microsoftは今後、Copilotの存在意義をさらに大きなものにする計画をしており、Devチャンネルにおける今回の取り組みもそうした流れの一つと言える。
なお、今回の取り組みは実験的な側面が強いものとみられ、ユーザーの評判が悪かった場合には不採用になる可能性が ある。