TISインテックグループのインテックは1月11日、金融機関向け総合情報系ソリューション「F3(エフキューブ)」のリブランディングを行い、AI(Artificial Intelligence:人工知能)やデータの利活用に向けた新機能などを搭載して「fcube」としてサービス展開を開始することを発表した。
リブランディングによるサービス展開
今回のリブランディングに伴い、2023年度から金融機関に加えてステークホルダーも利用可能なサービスを順次提供する。例えば、金融機関やグループ会社で顧客情報や営業情報を共有できるデータ管理機能を提供することで、グループ一体営業を促進して顧客への提案品質向上を支援する。また、顧客が来店不要で金融機関と非対面でつながるチャネルを拡充し、顧客の利便性向上を支援する。
2024年度以降は、ユーザーのニーズに応える形態でのサービスも提供を開始するという。ビジネス戦略や利用シーンに応じて「fcube」のさまざまなサービスから必要な機能を選択し、自由にサービスをカスタマイズする機能を追加する予定だ。ユーザーの自社利用システムとの連携や、サービスの試行と独自開発ができる環境の提供など、多様なユーザーニーズに対応する。
さらに2024年10月からは、データ利活用とAI基盤の提供を開始する。蓄積された行動データや取引データなどを集約したプラットフォームを展開し、可視化や分析を促進する環境を整え、データ利活用やAI活用に必要な機能を提供する。
リブランディングの背景
インテックが1997年から金融機関向けに手掛ける「F3(エフキューブ)」は、業務効率化や営業力の強化などを支援するサービスなどを展開している。昨今の金融機関では事業多様化に伴い、デジタル技術を活用した新たな収益源となるビジネス創出に注力する機関も増えているという。
これに対し同社は、ブランドのサービスを新たに構築し、金融機関だけでなく金融機関を利用する法人や顧客など、さまざまなステークホルダーを支援するサービスの提供を目指して、リブランディングに至ったとのことだ。
ブランドロゴを刷新
今回のリブランディングに伴い、同社はブランドロゴを刷新した。「fcube」の名称とロゴは「cube(立方体)によるつながりを拡げていくこと」を表現する。金融機関から信頼されるパートナーであり続け、「どのユーザーにとってもわかりやすい」「シンプル、親しみやすさがあること」「時代にあわせて進化していく」という思いを込めたそうだ。