アステリアは1月10日、ノーコードでデータ収集、統合・管理・可視化が可能なプラットフォーム「Gravio(グラビオ)」に、i-PRO社製AIネットワークカメラとの連携機能を実装したことを発表した。
ノーコードのノード統合プラットフォーム「Gravio」とi-PRO AIカメラが連携
「Gravio」は、専用デバイスやソフトウェアで収集した「現場データ」の統合と一元管理、可視化までオールインワンで提供する情報プラットフォームサービス。アクションとトリガーを使用したノーコードシステムで、業務に応じた現場データを活用したソリューションを構築できる。今回の連携により、i-PRO社製AIカメラの推論データを「Gravio」で収集・統合することで可能になり、外部クラウドサービスや既存システムとのAIデータを統合したデータの可視化や取得したデータをもとにした通知、メッセージ送信などをノーコードで構築できるようになる。
i-PRO社製AIカメラからの推論データをGravioプラットフォームのノードサービス「Gravio Hubkit」やLTE対応ゲートウェイ「Gravio Hub2」でエッジ処理、これらのデータを用いることでノーコードによるデータ活用が可能になる。飲食店や病院における混雑状況の検知とサイネージなどのデバイスへの出力、来店車両のナンバー検知と顧客管理システムとの連携による関係者への早期通知や顧客対応によるサービス品質向上などのソリューションを現場レベルでも開発し、運用できるようになるという。
アステリアが「i-PROパートナーズサークル」に参加
アステリアは、今後のAIカメラ需要の増加を見込み、i-PROの「i-PROパートナーズサークル」への参加も発表している。サークルは、i-PROの協業企業向けのパートナーシップ制度で技術サポートや新製品の詳細情報、商品トレーニング、セミナー等での情報提供他、アプリケーションパートナーの紹介、販売したi-PRO製品の5年ハードウェア保証などのサービスを提供している。今後、AIカメラの需要増加が予想される小売業や介護・医療、飲食業など向けに営業活動を展開していくという。
i-PROは2019年にパナソニックから独立した画像センシング事業を展開する企業。パナソニックの60年以上にわたるセンシング技術を継承し、セキュリティ監視、パブリックセーフティ、そして医療用センシングソリューション、AIカメラなどのデバイスの提供を行う。