PacPort(パックポート)は、荷物認証型宅配ソリューション「Pabbit」の採用数を増やしている。
大手のマンションデベロッパーを中心に、パビットの採用棟が2桁を超えた。荷物の伝票番号がセキュリティーの解錠キーとなる新しいシステムを浸透させ、再配達削減に貢献していくとしている。
▲「Pabbit」の仕組み
シェン社長は「採用物件では、利用率7割以上を目標にしている。すでに初期段階で採用したマンションでは入居者の6~7割が利用している結果が出ている」と言う。
パビットはインターホン大手のアイホンと共同で開発した荷物認証式宅配システム。アイホンも積極的な営業を行っている。2023年7月にはパビットの普及を目指し、既存の集合住宅にも後付け可能な新開発デバイス「Pabbit Lite」を、首都圏を中心とする集合住宅に1000台を無償で設置するキャンペーンを行った。
パックポートは2023年10月、第三者割当増資による資金調達を実施している(金額は非公開)。
パピットの利用について、シェン社長は「モノの貸し借りに伴う予約や決済、マンション内のEV内にパビットを付けた仕組みなど宅配以外の部分でも利用価値が広がってきた」と話している。