米OpenAIは1月10日(現地時間)、ChatGPTを特定の分野やスキルなどにカスタマイズしたGPTsを共有する「GPT Store」と、中小規模の企業・組織向けのChatGPTプラン「ChatGPT Team」を発表した。

OpenAIは昨年11月に開催した開発者カンファレンス「OpenAI DevDay」でGPTsを発表し、11月末までにGPTストアをオープンする計画を示していた。しかし、理事会がサム・アルトマン氏をCEOから解任する騒動が発生し、それに伴う組織再編の影響でGPTストアの開始が延期されていた。

GPT Storeは有料プラン(ChatGPT Plus、Team、Enterprise)で利用でき、サイドバーにある「Explore GPTs」をクリックするか、またはchat.openai.com/gptsを入力してアクセスする。ストアでは、公開されているGPTsをキーワード検索したり、またはカテゴリー(DALL-E、ライティング、生産性、リサーチ&分析、プログラミング、教育、ライフスタイル)によるフィルタリング、トレンド(コミュニティで人気のGPTs)、Featured(OpenAIのスタッフによる”今週のおすすめ”)などでGPTsを閲覧できる。

GPTsの構築にはコーディングスキルが不要であり、必要な情報やデータが揃っていれば簡単に作成できる。OpenAIによると、昨年11月にGPTビルダープログラムを提供し始めてから、ユーザーによって300万以上のGPTが作成されている。GPT StoreでGPTを共有するためには、ビルダープロフィールをパーソナライズして名前またはWebサイトを公開し、そして作成したGPTを「Everyone」で保存する必要がある。

OpenAIはGPTビルダーの収益プログラムを第1四半期中に開始する予定で、第1段階として、米国のビルダーを対象に、GPTへのユーザーのエンゲージメントに基づいて報酬を支払う。

ChatGPT Teamは、個人向けのChatGPT Plusに比べて、DALL·Eやブラウジング、高度なデータ分析ツールをより制限なく使用できる。ワークスペース管理用の管理者コンソールが用意されており、作成したGPTsをワークスペースで共有することが可能。メンバーのデータや会話がChatGPTの学習に使用されることはない。料金は利用者1人あたり月額30ドル(年契約で月額25ドル)となる。