行動認識AIを独自開発するアジラと研究開発型企業や京都府・京都市の産業支援機関が軒を連ねる新産業創出拠点である京都リサーチパーク(KRP地区)は1月10日、KRP地区において、AI警備システム「AI Security asilla」(asilla)の実証実験を開始することを発表した。

  • リリースイメージ

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AI警備システムで警備員の業務を軽減

asillaは、行動認識技術を基にしたAI警備システムで、既存のカメラをAI化し、異常行動や不審行動を検出したときのみ、瞬時に映像を通知するというもの。喧嘩や暴力行為など迷惑行為の検知、急病人や車椅子の使用者の見守りに加え、予期しない危険行動を網羅的に補足することで事故や事件の予兆検知に活用できるという。

  • asillaで検知可能な行動一覧

    asillaで検知可能な行動一覧

asillaの活用によって、映像をモニタリングする警備員の業務を軽減でき、見逃しや見落としも無くすことが期待できるという。

今回の実証実験では、防犯カメラの映像から人の行動を検知・通知できるasillaによって、膨大な量の敷地内の映像の中から事故やその他のトラブルなどの異常を瞬時に判別し、即時通知を行うことで、KRP地区内での緊急事態における初動体制の強化を実現する。

  • 実証実験の時のasilla利用イメージ

    実証実験の時のasilla利用イメージ

両社は、KRP地区利用者にとって安全で快適な空間を提供することは、これからの社会の発展にとっても大きな意義があるという考えのもと、KRP地区内の防犯カメラを活用した新たな警備体制の構築を検討していく方針。