バイトルを運営するディップは1月10日、生成AI技術を活用した新たな取り組みとして「闇バイトチェックAI」を開始したことを発表した。同時に、闇バイト相談窓口を設置し、ユーザーからの申告情報の確認を進め、さらなる高い精度での闇バイト検知を実施していくことも発表している。
AIで従来の目視審査と比較して80%程度の時間削減
同社が運営する求人情報サイトでは、信頼性かつ透明性の高い健全な求人情報の維持管理するため、毎月、闇バイトの目視審査を実施しており、今後も審査に注力していく必要があると考えているという。
それに伴い、同社はディップ技術研究所で開発している生成AIや自然言語処理技術を活用し、効率的な検知ツールである闇バイトチェックAIを開発し、活用を開始した。
インターネットやSNS上で公開されている事例データを用いた少数データ学習により、高い精度での即時対応が可能となっており、従来の目視審査と比較して80%程度の時間削減ができる見込みだという。
顕在的な闇バイトにも対応
一方で、今のAI技術では文章に特徴が現れる顕在的なものの検知に限られてしまうという状況があるため、潜在的な闇バイト検知にも対応するべく、バイトルなどのサイト上でユーザーから申告を受ける「闇バイト相談窓口」を2024年1月中に公開予定としている。
ユーザーからの申告とAI活用により不審な求人情報と思われるものについては、営業担当を通じ掲載企業への確認を行い、高い精度で闇バイトの検知に努めていく方針だ。
同社は、今回の施策を通して、求職者の仕事探しにおける不安解消につなげ、誰もが働く喜びや幸せを感じられる社会の実現に向けて取り組みを続けていきたい構え。