2024年の年頭にあたり、NTTコミュニケーションズ 代表取締役社長 社長執行役員 丸岡亨氏は年頭所感として、以下を発表した。
新春のご挨拶
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。旧年中は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。また、令和6年能登半島地震により被害を受けておられる方々に、心よりお見舞い申し上げます。
昨年を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症が明けてさまざまなイベントが再開されるなど、経済活動の再活性化を実感した一年でした。弊社でも、年に一度開催しているdocomo business Forumを4年ぶりに対面で開催しましたが、全国から過去最多のお客さまにお越しいただき、「ドコモビジネス」の提供価値への期待を改めて感じました。
その際、特に高い関心をいただいたのが生成AIの分野です。NTTは昨年11月に、軽量で柔軟なチューニングが可能な大規模言語モデル「tsuzumi」を発表しました。弊社は、「tsuzumi」の特長を活かしたソリューションをお客さまやパートナーの皆さまと創造し、2024年を「生成AI実装元年」とすべく挑戦してまいります。
このような先進技術を活用しながら、ドコモビジネスの始動以来注力してきた「DX」、「GX」、「CX」の3本柱の強化を図ります。
弊社は引き続きSmart Worldの8つの領域で地域・社会・産業の「DX」を推進します。5G・IoTなどのモバイルソリューションやクラウド・ネットワークなどを組み合わせた統合ソリューションをグローバルに提供し、街づくり、医療・ヘルスケア、教育をはじめとした各分野でのDXを進め、業界の課題解決に取り組んでまいります。
同時に、脱炭素社会に向けた「GX」の取り組みも推進します。生成AIの利用拡大とともに高発熱サーバーの需要が高まっていますが、これらを効率的に冷却するため、液冷方式に対応した国内初の超省エネ型データセンターサービス「Green Nexcenter」を発表しました。その第1弾として、横浜第1データセンターでの提供を開始します。加えて、IOWN技術の導入により、複数のデータセンター間における低遅延・大容量での接続を実現します。
そして、さらなる「CX」の向上のため、地域の支社・支店だけでなく、ドコモショップの企業アドバイザーやドコモビジネスオンラインショップなどの多様な顧客接点を通じて、すべてのお客さまをサポートいたします。加えて、コンタクトセンターの高度化による顧客満足度の向上や、データ利活用による地域の住民サービスの向上などに取り組み、社会全体における新たな体験価値を創造します。
今後も、セキュリティ対策や通信品質の向上などに徹底的に取り組み、皆さまにより安心してご利用いただけるサービス・ソリューションを提供してまいります。
本年も引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。