「CES 2024」の一般公開に先立つ1月7日の夜に開催された「Samsung The First Look 2024」で、Samsungの透明マイクロLEDが初公開された(図1)。

Samsungは2018年以降100インチ級の大画面マイクロLED-TVの開発を進めCESでもアピールしてきたが、今回はマイクロLEDの新たなアプリケーション分野の開拓に取り組む姿勢を見せた。

  • CES 2024で初披露されたSamsungの透明マイクロLED

    図1 CES 2024で初披露されたSamsungの透明マイクロLED。映っている夜景のビル群は後方に設置されたLCDの映像で、花火の映像が手前の透明マイクロLEDで重ね合わされて映されている。ボーダーレスの2枚の大きな透明マイクロLEDを横2枚タイリングで配置して横長の画面にしている。1枚の透明マイクロLEDも小さな基板のタイリングで組み立てられている。透明度や画面サイズは非公開 (CES 2024、Samsung The First Look 2024にて撮影)

今回の透明マイクロLEDでアピールしているのは、透過率と輝度である。透明OLEDや透明LCDに比べて透明マイクロLEDに優位性が高いことを視覚的にデモしている(図2)。透過率や輝度などの数値的な仕様は未だ非公開である。

透明マイクロLEDのほかには、昨年発表した76インチ、89インチ、101インチ、114インチの大画面マイクロLEDのシリーズも、展示している。

  • 透明マイクロLEDの優位性を強調するデモ展示

    図2 透明マイクロLEDの優位性を強調するデモ展示。左から順に、透明マイクロLED、透明OLED、透明LCDが視覚的に比較できるように並べられている。透明度と輝度でマイクロLEDの優位性が一目でわかる。透過率と輝度の数値は非公開 (CES 2024、Samsung The First Look 2024にて撮影)