Avast Softwareは1月4日(米国時間)、「Avast researchers detect a surge in fake e-shops following holidays」において、ホリデーシーズン終了後のバーゲン期間を狙ったオンラインショッピング詐欺について、注意を呼びかけた。
オンラインショッピングの詐欺サイトの実態
Avast Softwareによるとホリデーシーズンを終えた現在、4,000を超えるオンラインのショッピング詐欺サイトが存在するという。これら詐欺サイトはこれまで同様に人気のブランドサイトを模倣した巧妙な設計がなされており、そのリアルな外観から消費者はだまされる可能性があるとしている。
Avast Softwareは注目に値するとして、次のドメインで運用される4つの詐欺サイトを挙げて注意喚起している。
- quiksilverpoland[.]com
- guessindian[.]com
- adldasyeeyzhrvatska[.]com
- balenciagapraha[.]cz
詐欺サイトを見分けるポイント
Avast Softwareは詐欺サイトを見分けるポイントとして、次の危険な兆候を挙げている。
- 初めてアクセスする際に表示される「Cookieの使用と情報収集の同意」を求めるポップアップが表示されない。すべてのオンラインショッピングサイトで表示されるわけではないが、本来表示されるはずのサイトで表示されない場合は注意が必要
- カートに商品を追加する際にログインを求められる。一般的なサイトでは決済に進む際にログインを求めることが多い
詐欺サイトの被害を回避するための対策
Avast Softwareはこれら詐欺サイトから身を守るために、次のような対策を推奨している。
- Webサイトの信頼性を確認 - 個人情報や支払い情報を入力する前に、Webサイトの信頼性を確認する。具体的にはURLが正規のサイトか確認し、そのドメインを検索して顧客のレビューを確認する。また、検索サイトへのインデックスの登録日がサイト運営開始当時の古い日付であることを確認する
- 信頼できる支払い方法を選択 - 支払い方法が1つしか選択できない場合は要注意。通常はさまざまな支払い方法が提供される。信頼が難しいサイトで購入する場合は安全な第3者機関を仲介した支払い方法を選択し、クレジットカードや事前の振込は選択しない
- セールに注意 - 時間制限のある割引などプレッシャを感じるうたい文句に注意する
- 詐欺の兆候に注意 - 文法の誤りやスペルミス、異常なメールアドレスなどWebサイトに不審な兆候がないか確認する
- セキュリティソリューションを最新の状態に保つ - アンチウイルスソフトウェアなどのセキュリティソリューションを導入し、最新の状態に保つ
- 経験や警告を共有 - オンラインで買い物をした経験のある人と交流して情報を共有する
オンラインショッピング詐欺は国内でもトラブルが報告されており注意が必要。消費者庁はオンラインショッピングに関するトラブルの事例と注意事項を「インターネット通販トラブル | 消費者庁」にて公開している。これからオンラインショッピングを楽しもうと考えている消費者には閲覧することが望まれている。