2024年の年頭にあたり、NTTデータグループ 代表取締役社長の本間洋氏は年頭所感として、以下を発表した。
3社が強連携していくことで競争優位性を高める
2024年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
このたびの能登半島地震により被災された皆さまに謹んでお見舞い申し上げます。皆さまの安全と一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。NTTデータグループは、ITで社会インフラを支える企業として、被災地域におけるシステムの復旧ならびに継続運用に全力で取り組んでまいります。
2023年も多くの変化が起こった一年でした。3年以上にわたって猛威を振るった新型コロナウイルス感染症は落ち着きを見せ、5月には政府や自治体による行動制限がなくなりました。経済においては、大幅な為替変動やインフレの長期化など、生活の身近なところに多くの変化が起こりました。世界に目を向けてみると、ウクライナ情勢は依然として緊迫した状況が続き、パレスチナでも武力衝突が生じています。さらに、大規模な自然災害は頻発し、日本でも記録的な猛暑となるなど、気候変動の影響を強く感じる年でもありました。
世界でさまざまな変化が起こった昨年は、NTTデータグループにとっても大きな変化の年でした。7月には、持株会社制に移行し、NTTデータの持株会社(株式会社NTTデータグループ)、国内事業会社(株式会社NTTデータ)、海外事業会社(NTT DATA, Inc.)の3社からなるグローバル経営体制がスタートしました。本体制への移行は、事業規模の拡大に伴い、変化のスピードが速いデジタル時代にふさわしい機動性のある経営を推進するために行ったものです。
これにより、国内・海外各地域のニーズ、商習慣、法規制などを踏まえて、お客さまやビジネスの現場に近いところで、スピーディーにさまざまな意思決定ができる体制となりました。また、持株会社においては、グループの全体最適を図るため、グローバル戦略の策定、グローバルシナジーの創出、グローバルガバナンスを強化しています。
2024年は中期経営計画を着実に進めながら、グローバルにおいて、コンサルティングからアプリケーション、データセンターやネットワークに至る広範なソリューションをフルスタックで提供することにより、さらにビジネスを拡大していきます。3社それぞれが強みを磨き、グローバルレベルのベストプラクティスを数多く作り出して、3社が強連携していくことで競争優位性を高め、お客さまや社会全体に向けた提供価値を最大化していきます。
真のグローバル企業に向けた重要なステップである現中期経営計画では、2025年までにグローバルトップ5として世界のお客さまから信頼される企業「Trusted Global Innovator」になることを目指しています。Global 3rd Stageの到達に向けた経営目標に向けて邁進するとともに、経済価値と社会価値を両立させて追及するサステナビリティ経営を事業の中心に据え、実践していきます。
生成AIの登場など、エポックメイキングな変化が起こる時代にあっても、NTTデータグループはITを駆使したしくみをお客さまとともに最後まで粘り強くつくり上げ、つくり上げた後も改善を繰り返しながら、お客さまの事業や社会の発展に貢献していきます。2024年も、NTTデータグループは、新しい社会の仕組み、新しい未来を創り、「Make the world a better place」 を目指して、企業理念である“より豊かで調和のとれた社会"を創るための挑戦を続けていきます。