2024年の年頭にあたり、コニカミノルタ 代表執行役社長 兼 CEOの大幸利充氏は年頭所感として、以下を発表した。

2024年は世界の環境が大きく変化する年

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

2023年は、円安の進行、世界的な金利の上昇、欧州や中国での景気後退によるお客様企業の設備投資意欲の低下などの経済的な影を受け、グローバルな企業経営に変化が求められる年でした。

当社は5月に中期経営計画を発表し、足元の赤字を脱却し、「事業の選択と集中」を若実に進めると同時に、バランスシートの改善とキャッシュ創出力の強化に注力しています。「インダストリー事業」などの「強化事業」に位置付けた事業では、長年培ってきた強みをより強化してまいります。「収益堅守事業」である「オフィス事業」では、一層の効率化を推進します。また、「非重点事業」と「方向転換事業」では、アクション実行の早期化に取り組んでまいります。

サステナビリティ(持続可能性)を経営の中校に置く当社は、2030年の社会課題を見据えて特定した5つのマテリアリティ(重要課題)を軸として、事業活動を通じて社会課題の解決に貢献することで企業価値の向上を目指しています。気候変動対応を含む環境活動はもとより、人的資本の強化やコア技術の進化など無形資産も一層充実させてまいります。

2024年は世界の環境が大きく変化する年と予測しています。具体的には、中国や欧州の異気回復、世界的なインフレ率の鎮静化と金利低下による投意欲向上や株式市場への商金流入、そして主要国のリーダーの交代の有無とそれに伴う無難などが挙げられます。このグローバルな変化における当社事業への機会とリスクへの感度をさらに高め、収益力の改善に取り組む所存です。

創業150年の節目である2023年を、当社は「新たなスタートの年」と位置づけ、社会価値を創造し続ける企業を目指して次の150年への一歩を踏み出しました。強みであるイメージンクの技術力とワールドワイドに活躍する人財の力で、人々の「みたい」に応え、当社が必要とされる価値の実現に向けて力強く歩み続けます。

本年も皆さま方のご健康とご多幸を心からお祈りいたしますとともに、当社グループに対しましても、なお一層のご指導。ご雑理を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。