NTTデータ バリュー・エンジニアは12月27日、独自のデータ・アセスメント技術を用いたという「システムスリム化調査サービス」を提供開始すると発表した。費用は55万円から。

  • サービスの流れ

不価値化しているデータを可視化

社内システムの更改に際し、現行システムの機能整理が不十分なため新システムが必要以上に肥大化し、開発コストやその後の管理コストが膨れ上がる問題が生じている。

これらの問題を解決するために、新サービスでは業務の作業証跡であるデータに着目し、システムが管理する実データの使用頻度やデータの構造を分析することで、不価値化しているデータを可視化し、対象の選定・検討に役立つエビデンスを提供するという。

これにより、不価値化しているデータを用いた機能や、データベース容量の圧縮に寄与でき、システム・リソースおよび、これに伴うシステム保守コストの最適化につなげられるとしている。

同社が蓄積したデータ・マネジメントに関する知見をベースに実施するため、最短1カ月、費用は55万円から実施できるという。

  • 調査方法の新旧比較

機能削除の判断を行うための確かな根拠

同サービスでは、実データ・項目の使用率や更新状況、品質(既定値外の値が入っていないか)などの統計を取得し分析し、また各テーブル間の繋がりや干渉を明らかにするとのこと。

従来の、システム仕様書や業務マニュアルといったドキュメントを基にした調査アプローチや、担当者ヒアリングによる業務利用実態といったプロセス面だけの調査では、機能削除による業務への影響が不明確で、何を削除し何を残すべきかという判断が難しくなると同社はいう。

同社が推奨するデータ観点のアプローチを加えると、データが長期にわたる業務の作業証跡となるため、アプリケーションや機能によるアプローチやプロセス面の調査では発見できない利用実態まで把握でき、機能削除の判断を行うための確かな根拠として利用できるとしている。