ピクシーダストテクノロジーズは12月27日、聴覚障害や聞こえにくさがある人と聴者のコミュニケーションを支援するサービス「VUEVO(ビューボ)」について、従来の音声認識では対応が難しかった専門用語や社内用語の文字起こし精度を向上させる、辞書機能を新たに追加することを発表した。
辞書機能を新たに追加
今回追加した辞書機能では、単語の「表記」と「読み」を事前に登録できるようになった。会話中によく出てくる製品名や専門用語といった固有名詞を、従来よりも正確に文字起こしできるようになったため、議事録や情報保障ツールとしての信頼性が高まるという。
辞書では登録者や登録日の情報を確認できるだけでなく、その単語がどの程度使われているかを「適用回数」によって確認可能だ。また、この辞書機能を活用することで、ChatGPTを用いた要約機能においても、業界の専門用語や社内用語で表現した適切な要約が生成できるようになる。
生成AIによる要約機能もアップデート
VUEVOは2023年7月に、ChatGPTを活用した会議要約機能のベータ版を搭載している。今回、会議中にリアルタイムで要約を生成する機能など多数の機能追加を実施した。会議終了時には議事録が生成され、WordやCSVファイルでダウンロード可能。また、URLでの共有も可能だという。
聴覚障害や聞こえにくさがある人と聴者をつなぐ「VUEVO」
VUEVOは複数人の会話でも誰が何を話しているか分かりやすい、直感的なインタフェースを採用している。また、独自技術で開発したワイヤレスマイクにより、360度全方向からの音声を集音しながら、音声方向の解析と音声のテキスト化をリアルタイムに実行する。
PCだけでなく、スマートフォンやタブレットなどさまざまなデバイスに対応。iOS、Androidに対応したスマートフォンやタブレットに加えて、オフィスワークでは欠かせないPCでも利用可能だ。