ZEROのエンジン「COSMOS」の燃焼器単体試験の可視化をサポート
フォトロンは12月25日、インターステラテクノロジズ(IST)が12月7日に実施した現在開発中の小型衛星用ロケット「ZERO」のエンジン「COSMOS」(コスモス)の燃焼器単体試験において、ISTのパートナーシッププログラム「みんなのロケットパートナーズ」として、可視化のサポートを行ったことを発表した。
燃焼器単体試験の概要
COSMOSの燃焼試験は12月7日に北海道大樹町の宇宙港にある北海道スペースポート(HOSPO)内の「Launch Complex-0(LC-0)」にあるISTの設備にて実施されたもの。フォトロンが管制室から、エンジン近くに設置されたカメラの遠隔リモート制御を実施し、高感度ハイスピードカメラによるスローモーション撮影と赤外線ハイスピードカメラによる撮影ならびに温度計測を行ったという。
燃焼試験には大樹町内で採取された家畜ふん尿から製造した液化バイオメタンが燃料として用いられた。ロケットの燃料として本当に使えるのか、という点を焦点に、高感度ハイスピードカメラで燃焼挙動を1000fpsで可視化し、メタン燃焼のブルーフレームやショックダイヤモンドを綺麗に観察したと共に、赤外線ハイスピードカメラでは今後の開発に必要な温度分布データを取得することに成功したとのこと。
また、今回のサポートでは、ハイスピードカメラ本体に加え、撮影に必要なレンズ、三脚、ケーブル、制御PCなどを一式準備し、セッティングから解析結果の受け渡しまでをワンパッケージで提供したことをポイントとして挙げている。