GMOメイクショップ、物流代行「makeshopロジ」に自律走行型ロボ導入 業界最安水準の新プラン開始

GMOインターネットグループのGMOメイクショップはこのほど、「makeshop byGMO」を利用するEC事業者向けのロジスティクスセンターに自立走行型ピッキング補助ロボットを導入した。これにより大幅なコスト削減を実現し、EC向け物流代行プラン「makeshopロジ」において、格安・即配の「ライトプラン」の提供を開始した。初期・月額費用0円、宅配60サイズ580円(税別)の業界最安水準の新プランにより、比較的小規模なEC事業者でも手軽に配送代行を利用できる環境を提供し、バックヤード業務のサポート、売上向上の支援を行う。

GMOメイクショップは、年間流通額3000億円以上、11年連続業界No.1を獲得しているECプラットフォーム「makeshop byGMO」を提供し、ECサイトの構築・運営支援を行っている。

2019年には、EC事業者の成功をトータルサポートするため、ECサイトの制作から戦略構築、顧客対応までEC運営に関わる業務をワンストップで代行する「EC運営代行 byGMO」の提供を開始。運営代行によるトータルサポートを進めていく中で、「商品の保管や出荷業務など、特に人手がかかる物流を代行してほしい」という顧客からの声に応え、2021年に「makeshop byGMO」を利用してECサイトを運営する事業者専用の物流代行プラン「makeshopロジ」の提供を開始した。

このほど、「makeshop byGMO」を利用するEC事業者向けのロジスティクスセンターに自立走行型ピッキング補助ロボットを導入した。これにより大幅なコスト削減を実現し、12月25日より「makeshopロジ」において、格安・即配の「ライトプラン」の提供を開始した。

「ライトプラン」は、業界最安水準の料金体系、物流データの一元化と見える化、自律走行型ピッキング補助ロボットによるコストダウンと発送までのリードタイム短縮を実現という3つの特徴を備える。

料金は、初期費用、月額費用は0円。保管料は商品1点/1日ごとの従量課金制となり、出荷料はポスト便が260円~、60サイズが580円~となる。出荷量には、作業料、送料、資材費用、1点ピッキング費用、納品書封入費用が含まれる。商品を「預けた分だけ」「出荷した分だけ」の従量課金での請求になるため、配送代行を初めてアウトソースする場合でもコストを抑えて導入することができる。

「makeshopロジ」では受注在庫管理システムを無償で提供しており、このシステムは「makeshop byGMO」の管理画面とはAPIで繋がっていて、注文情報から出荷後の送状番号まで、CSVのアップロードなどの事務作業の簡素化が可能。商品管理、入荷管理、受注・出荷管理、在庫管理、請求管理の5つの機能も利用可能で、作業状況はリアルタイムで確認できる。

▲物流データを一元化&見える化を実現

さらに「ライトプラン」では、自律走行型ピッキング補助ロボット(AMR)を導入することで、人件費の削減を実現し、結果として物流費用を抑えることが可能となった。人による作業によって発生していたピッキングミスを減らす効果もあり、サービスの品質を安定させることにも繋がっている。移動や運搬などの体力的負担が大きい部分をロボットに任せ、梱包や検品など人の作業が必要な部分を担当者が担うことで、全体の作業フローが効率化され、発送までのリードタイムを大幅に短縮。従来のプランでは12時までの注文を即日出荷分としていたが、ライトプランでは14時までの注文に伸ばすことができるようになった。

昨今では、燃油価格の値上がりやEC市場拡大による配送需要の増大、また2024年問題による人件費の増加などを受け、物流費用が高騰している。大手物流企業では運賃の値上げが続き、EC事業者は値上げに伴うコストの増加への対策が課題となっている。

「makeshopロジ」では、こうしたEC事業者の課題を解決するべく、新たなロジスティックパートナーと協議を重ね、「ライトプラン」の提供に至ったとしている。従来提供していた「カスタマイズプラン」は、出荷量や保管量などの実績から料金を個別に設定し、比較的荷量が多いEC事業者にとってお得なプランだったのに対し、「ライトプラン」の提供により比較的小規模なEC事業者も手軽に配送代行サービスを利用できる環境を提供する。