情報処理推進機構(IPA)は12月25日、情報処理技術者試験および情報処理安全確保支援士試験における出題範囲・シラバスの一部改訂について発表した。
DXの推進を担う人材育成・確保に関する内容を追加
企業はDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速することが求められている一方、DXを推進するための素養や専門的なスキルをもった人材が不足している。
このような状況を踏まえ、企業におけるDXの推進を担う人材育成・確保に、情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験が効果的に活用されることを期待して、出題範囲・シラバスの見直しが行われた。
情報処理技術者試験および情報処理安全確保支援士試験の変更内容
具体的な変更内容は、以下の5点となる。
- DXを推進するために必要となる知識(ビジネス変革、デザイン、データ利活用、AI(生成AIを含む)利活用 など)を評価するための対応
- 「数理・データサイエンス・AI(応用基礎レベル)モデルカリキュラム」 のキーワード等の取込み
- ユーザーインタフェース技術、UX/UIデザインに関する知識を評価するために、システムアーキテクト試験(SA)およびエンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)の午前Ⅱ試験において、中分類7を出題対象に追加
- 情報セキュリティ管理分野における、JISの改正を踏まえた用語などの表記の変更
- その他、既に出題している用語の取込み、近年の技術動向や環境変化等を踏まえた用語例などの整理
今回の改訂を受けた出題は、2024年10月実施の試験(ペーパー方式の試験は令和6年度秋期試験)から適用される予定。