マクアケ、「Makuake Of The Year 2023」開催 創業127周年の刃物メーカーが大賞に選ばれた要因は?

応援購入サービス「Makuake」を運営するマクアケは12月14日、「Makuake」でプロジェクトを実施した事業者やパートナー企業を対象とする表彰式「Makuake Award 2023」を開催した。「Makuake」を実施したプロジェクトの中から最も目覚ましい実績を残した「Makuake Of The Year 2023」のGOLD賞には岐阜の町工場である福田刃物工業の超硬合金包丁「KISEKI:」を選出した。”超硬合金”という希少性と科学的に証明された確かな切れ味であることを高く評価した。

「Makuake Of The Year 2023」は25件のプロジェクトを選出し、その中でも特に目覚ましい実績を残した3つのプロジェクトを、GOLD賞、SILVER賞、BRONZE賞として表彰した。今回「Makuake Of The Year 2023」を受賞した25件のプロジェクトは、サポーター数、サポーターとのコミュニケーション、応援購入総額、話題性や社会的なインパクトなどの観点から選定した。

GOLD賞に選出した福田刃物工業は、創業127年を迎える老舗の刃物メーカー。初めて個人向けに発売する「KISEKI:」で「Makuake」を活用した。

▲GOLD賞に福田刃物工業を選出

受賞を受けて、福田刃物工業の福田恵介ブランドマネージャーは、「率直に驚きと嬉しいの両方の感情がある。当社は100年以上の歴史を持つ老舗メーカーだが、今回初めて個人向けに販売することにした。以前より良い商品をもっと多くの人に知ってもらいたいと考えており、このタイミングで2022年に新商品を『Makuake 』を使って発売することにした。初日で1000本以上の商品が売れ、最終的に目標の1万3511%となる4053万4000円の応援購入額を達成した。

日本で初めて超硬合金包丁の量産化に成功したことで、錆びにくく、切れ味が長く持つ包丁を開発することができた。その結果、消費者から支持を集めることができ、想像以上の応援購入額を達成することができた。個人向けの販売が初めてだったが、マクアケのキュレーターが専属で付き、さまざまなアドバイスをしてくれることも自信につながった」と話す。

 

▲福田恵介ブランドマネージャー

SILVER賞には壽屋が販売する「ARTIST SUPPORT ITEM ハンドモデル」、BRONZE賞にはGateboxが販売するキャラクターと一緒に暮らせるキャラクター召喚装置を販売する「Gatebox」を選出した。

「ARTIST SUPPORT ITEM ハンドモデル」はデザイナーに重宝されている商品だ。従来、漫画家など絵を描く人は手を書くとき、事前に撮った写真を見て書いたりしていた。だが、それでは細かい手の描写を書くことは難しい。この「ARTIST SUPPORT ITEM ハンドモデル」では、本物の人間の手とほぼ同じように稼働するため、絵を描く人の好みのポーズを簡単に再現できる。市場にない商品で利便性も高く、話題性もあり、受賞につながったという。

▲SILVER賞には壽屋が販売する「ARTIST SUPPORT ITEM ハンドモデル」

<ジュピターショップチャンネルやヨドバシカメラなどを選出>

マクアケと連携して新たな取り組みを行なっているパートナーを表彰する「Makuake Partner賞」では、テレビ通販「ショップチャンネル」を運営するジュピターショップチャンネルやヨドバシカメラなどを選出した。マクアケは2023年3月、ジュピターショップチャンネルと協業した。

「ショップチャンネル」の番組内で「Makuake」で誕生した商品を紹介し、事業者の認知度向上と売り上げ増加につなげている。実際に受賞要因として、「ショップチャンネル」と連携した「Makuake Selection」を放映した。「応援購入」のコンセプトを反映した両社にとって新しい企画により、「Makuake」発の商品の可能性を世に広めたことを評価したとしている。

▲ジュピターショップチャンネルやヨドバシカメラなどを選出

さらに2023年5月、マクアケはヨドバシカメラの店舗とオンラインで「Makuake」の商品を販売する「Makuake SHOP」の展開を開始した。「Makuake」発のユニークな商品を手に取って見ることができることから、「Makuake SHOP」も好評で、取り組み開始から半年間で全国10店舗に展開を拡大している。ヨドバシカメラを訪れる生活者への認知拡大と商品の購入に成功している。