Web3開発インフラ「Bunzz」を運営するシンガポールのBunzzは12月26日、企業のWeb3事業を支援するWeb3 Development CompanyのGincoとの協業を開始したこと発表した。Web3インフラ事業に着手するエンタープライズを包括的に支援するという。
BunzzとGincoが協業を開始
両社は今回の協業において、「Smart Contract Hub」を活用し、迅速かつ高い費用対効果を持つスマートコントラクト開発を提供していくという。また、「DeCipher Engine」をベースとしたContract Audit(スマートコントラクト監査)基盤も展開する予定だ。
加えて、Bunzzのクライアント企業に対して「Ginco web3 Cloud」によるブロックチェーンインフラの提供を開始するほか、Web3エンジニア向けのマーケティングやハッカソンの共同事業の実施なども予定しているという。
協業の背景
BunzzはDApps(Decentralized Applications:分散型アプリケーション)の開発インフラ運営や、Web3およびLLM(Large Language Models:大規模言語モデル)に読みを持つ。「Smart Contract Hub」に蓄積された数千以上のコントラクトのデータを元に開発した、LLMによるコントラクト解析ツール「DeCipher」などを手掛ける。複数の国で10回以上のWeb3ハッカソンを主催するなど、Web3開発の支援も行う。
Gincoはオールインワンなクラウド型ブロックチェーンインフラ「Ginco Web3 Cloud」などを手掛けている。金融機関や上場企業の要求水準に対応するエンタープライズ品質のブロックチェーンインフラを提供しているという。
両社は今回の協業において、Gincoのブロックチェーンインフラに関する知見と、Bunzzが持つスマートコントラクトレイヤーおよびLLMのノウハウを組み合わせて、Web3開発におけるプロトコルレイヤー / アプリケーションレイヤーの垂直統合の仕組みを構築するとのことだ。