広島県呉市とマクニカは12月25日、2023年3月に締結した「次世代を担う若者のチャレンジ支援等に向けた包括連携協定」の取り組みの一環として、呉工業高等専門学校との最新技術勉強会および、その技術を体現する次世代モビリティ導入に向けた自動運転EVバスによる交通社会実験を実施すると発表した。
呉市が進めるスマートシティ推進
最新技術勉強会は、包括連携協定内容の1つである「次世代を担う若者のチャレンジ支援」の一環として学識と民間が連携し、世界視点での最新技術の動向を学ぶと共に最新技術の活用方法を検討することで、呉市が進めるスマートシティの推進を図るとのこと。
2024年1月10日に呉高専で、1)マクニカが描くビジョン、2)最先端テクノロジー、3)同校学生と主催者側のディスカッションを内容として実施する。同校環境都市工学分野の神田佑亮教授が進行を務め、講師はマクニカ官公ソリューション推進室の吉井奉之室長などが務める。同校の3年生177人を対象とし、呉市の職員もオンラインで受講する。
自動運転EVバスによる交通社会実験
次世代モビリティ導入に向けた交通社会実験は、同じく包括連携協定内容の1つである「先端技術を活用したコンパクトシティの形成」の一環として、次世代モビリティ導入における課題などの把握および住民の意識醸成のため、自動運転EVバスの公道走行を実施するもの。
また、同市れんが通り(アーケード内)を走行し、地元商店街との連携により、地域の活性化や新たな人の流れを創出していくという。
期間は2024年1月18日~21日。乗車には、呉市観光・地域振興アプリ「マイクレ」内の「交通社会実験の体験予約」から乗車日時・乗車場所をモニター予約が必要。
なお、同実験には、GAUSSIN MACNICA MOBILITY製でハンドル/アクセル/ブレーキペダルが無い自動運転EVバスである「ARMA(アルマ)」を使用する。同車両は、マクニカ、芙蓉総合リース、芙蓉オートリースの3社が共同で構築した「自動運転実証実験支援サービスプログラム」により提供するとのこと。