Microsoftは12月21日(現地時間)、Windowsのサポートページにある「Windows クライアントの非推奨機能」リストを更新し、「Windows Mixed Reality」を非推奨とすることを発表した。今後、この機能に関するアップデートは提供されず、将来的にはWidnowsから削除されることになる。

  • 「Windows Mixed Reality」が非推奨機能リストに加わった

    「Windows Mixed Reality」が非推奨機能リストに加わった

Windows Mixed Realityとは?

Windows Mixed RealityはWindows上でVR(仮想現実)やAR(拡張現実)の機能を提供する統合プラットフォームで、2017年秋の大型アップデートでWindows 10に搭載された。サードパーティ製のVR製品むさまざまなデバイスのポータルとして機能するように設計されており、のMicrosoft製のヘッドマウントディスプレイ「HoloLens」をはじめとして、HPやDell、Sumsungなど各社のARデバイスがWindows Mixed Realityをサポートしている。

しかし、近年は大きなアップデートが行われておらず、2022年以降は新しいデバイスもリリースされていなかった。

「Mixed Reality ポータル」とSteamVR向けのWindows Mixed Realityサポートも廃止

Windows Mixed Realityの非推奨化と同時に、「Mixed Reality ポータル」アプリと、SteamVR向けのWindows Mixed Realityサポートの廃止も発表されている。「Mixed Reality ポータル」アプリは、Windows Mixed Reality用に構築されたVRアプリやVRゲームを統合的に管理するポータルアプリである。Windows Mixed Reality対応のデバイスが接続されると、自動的にこのアプリが起動してユーザをMR空間に連れて行く。

SteamVRはSteam社が開発しているゲーム向けのVRソフトウェアである。Windows Mixed RealityデバイスはSteamVRにも対応しており、Steam社が提供するVRゲームをプレイすることが可能だった。