「ミキワメ」を提供するリーディングマークは12月25日、就職活動を実施している最上位校生を対象に2023年9月〜10月に実施した「2025年卒秋期速報版/就職人気企業ランキング」から、上位100社を発表した。
このランキングは、2024年卒予定の、東京大学、一橋大学、東京工業大学、早稲田大学、慶應義塾大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学の大学生、大学院生を対象に2023年9月~10月、リーディングマーク主催の合同説明会または同社会員へのWEBアンケート結果に基づく。
総合商社が上位5社を占める傾向は継続
25卒秋期は、昨年同時期と比較して総合商社が上位5社を占める傾向は継続、メガバンク/政府系金融/不動産等の業界が順位を上げている傾向がみられた一方で、コンサル業界は順位が高止まりし、通信業界や一部企業を除く消費財・食品業界の順位が低下している傾向にあった。キャリアゴールという点では、23卒、24卒ともにスペシャリストが第1位だった傾向が変化し、スペシャリストをわずかながら上回りワークライフバランスが第1位となった。
総合商社は昨年同時期と同様、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅が上位5位を占めた。ただし、双日は昨年14位から今年の15位へ、豊田通商は昨年23位から今年25位と五大総合商社とその他総合商社で結果がわかれた。専門商社はJFE商事(96位→95位)、メタルワン(191位→169位)、長瀬産業(108位→76位)など、順位を伸ばしている企業が多い傾向にあった。
金融業界はメガバンクの順位が上昇
金融業界は、領域によって、昨年同時期からの変化がわかれた。メガバンクは順位が上昇し、三菱UFJ銀行(18位→13位)、三井住友銀行(26位→22位)、りそなグループ(239位→123位)、みずほフィナンシャルグループ(62位→41位)などとなった。
同じく、政府系金融機関(系統金融機関含む)も順位が上昇し、日本政策投資銀行(41位→17位)、国際協力銀行(163位→58位)、商工中金(220位→198位)が代表的で、農林中央金庫(16位→23位)は、順位は下降したものの上位30社にランクインした。一方で、証券・損害保険・生命保険は順位を下げ、例えば野村證券(116位→169位)、東京海上日動火災保険(44位→63位)、日本生命保険(90位→97位)、第一生命保険(181位→218位)などとなった。
食品業界は下降した企業が多い傾向に
不動産業界の順位は、昨年同時期に比べ上昇し、三菱地所(20位→16位)、三井不動産(23位→11位)、森ビル(154位→89位)、東急不動産(154位→56位)、ヒューリック(191位→121位)。コンサル業界は、昨年同時期に上位にランクインした企業で順位が下降した企業が見られ、野村総合研究所(7位→9位)、アクセンチュア(9位→26位)、PwCコンサルティング(18位→21位)、アビームコンサルティング(27位→36位)。
食品業界、消費財業界は順位を上げた企業も一部見られるものの、昨年同時期と比較し下降した企業が多い傾向にあり、味の素(22位→32位)、サントリー(13位→19位)、キリンホールディングス(44位→58位)P&G(21位→34位)、ユニリーバ(104位→141位)など。通信業界は昨年同時期より下降し、NTTドコモ(39位→56位)、KDDI(108位→116位)、ソフトバンク(135位→148位)、NTT西日本(54位→65位)、NTT東日本(29位→49位)などとなった。
また、 キャリアにおいて重視する項目についての調査では、昨年同時期の調査結果で1位だった「スペシャリスト」を僅差で上回り、「ワークライフバランス」の項目が1位となった。