TISインテックグループのTISは12月22日、クラウド型経費精算システム「Spendia」について、新機能追加および機能強化を行ったことを発表した。同サービスはTISが20年以上経費精算システムを提供してきた知見をもとに、日本の制度や商習慣に合わせて開発したSaaS(Software as a Service)モデルの経費精算クラウドサービス。
Amazonビジネスとの連携
Amazonが提供する法人向けのEコマース事業「Amazonビジネス」と、API(Application Programming Interface)連携にてSpendiaに注文履歴データを取り込めるようになった。従業員の請求業務効率化や経理部門のチェック作業負荷削減を支援する。
AmazonビジネスとのAPI自動連携で取り込んだ注文履歴データの一覧から、対象のデータを選択すると精算伝票を自動で作成可能だ。これにより購入明細を可視化し、従業員立替による支払いの手間や小口現金管理の削減など、経理部門のチェックの作業負荷削減が見込める。連携する購買明細データは、電子帳簿保存法の電子取引データとして扱えるという。
分析レポート機能の強化
標準で搭載していたレポート機能を強化し、ダッシュボード機能で企業の支出パターンや購入行動を追跡し、分析して経費管理の効率化を支援する。標準的に初期画面に過去1年間の個人ごと、および部門ごとの経費支出をグラフ形式で表示する機能を加えたほか、パーソナライズレポートとして、ユーザーごとにカスタマイズして作成できるレポート機能を備えた。
ワークフロー機能を強化
経費精算以外の業務や用途においても汎用的なワークフローを実現するため、ワークフロー申請機能を新たに設けた。設定の自由度を高めており、ユーザーの要件に応じて項目名や承認フロー、メール通知を柔軟に設定可能だという。
稟議や押印申請などの手続きをSpendia上で電子化して管理できるので、申請、確認、承認時間の削減やペーパーレス化、さらには内部統制強化も図れるとのことだ。
振替伝票機能を追加
上記のワークフロー機能を利用して、Spendia上で振替伝票を作成できるようになった。Spendia上で伝票を作成でき、人為的なミスを減らしデータの正確性向上が狙える。伝票の作成と処理に要する時間の短縮により、申請者や経理部門の作業効率改善を支援する。