JAXA認定の宇宙ベンチャーである天地人は、2023年4月、水道事業体(自治体等)向けに、宇宙ビッグデータを活用した水道管の漏水リスク管理業務システム「天地人コンパス 宇宙水道局」(以下、宇宙水道局)の提供を開始した。以下、宇宙水道局はどのようなものか、紹介しよう。

「宇宙水道局」とは

「宇宙水道局」は、水道事業体から水道管の管路情報や漏水履歴を取得。これに同社が衛星から取得したデータ、さらにはオープンデータ、国勢調査のデータなどを加え、これらをAIで解析して漏水が発生する可能性の高い地域を割り出す。

水道事業体はこの情報を基に、漏水が発生する可能性が高い地域を集中的に漏水調査・修繕することで有収率を向上できる。また、「宇宙水道局」は水道管路情報の表示や地図機能・印刷機能など、基本的なGIS機能も備えている。

  • 「宇宙水道局」の漏水リスクマップ。リスクの高低差を5段階に分け、赤色は漏水リスクの最も高い場所を指す(出典:天地人)

    「宇宙水道局」の漏水リスクマップ。リスクの高低差を5段階に分け、赤色は漏水リスクの最も高い場所を指す(出典:天地人)

水道管の漏水検査における課題

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