アクセルスペースホールディングスは12月21日、三井住友銀行、SMBCベンチャーキャピタル・マネジメント、グローバル・ブレインで構成されるSMBC-GBグロース1号投資事業有限責任組合をリードインベスターとし、その他投資家を引受先に、約62.4億円の第三者割当増資によるシリーズDラウンドの資金調達を実施したことを発表した。
アクセルスペースは2008年の創業以来15年にわたって、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の技術実証衛星を含む合計9機の小型衛星を開発するなど、人工衛星の開発・製造・運用実績を積み重ねてきた宇宙ベンチャー。2015年からは、独自の地球観測サービス「AxelGlobe」に加え、2022年からは小型衛星の机上検討から設計製造、打ち上げ、軌道上運用までをワンストップで提供するサービス「AxelLiner」の実現に向けた研究開発を推進、2024年に実証衛星の打ち上げも予定している。
今回の資金調達により同社は、100%子会社であるアクセルスペースで現在5機運用している自社の小型衛星コンステレーションの機数増強による地球観測サービスの強化、さらに政府や民間事業者に向けた小型衛星開発・運用サービスの本格化、光データ中継衛星コンステレーションの構築などを通じて、より多様なニーズに応えられるソリューションの提供を目指すとしている。
なお、今回のシリーズDの投資家として第三者割当増資を引き受けた企業、組合名は以下の通り。今回の資金調達により、アクセルスペースホールディングスの累計エクイティ調達額は約143億円となるという。
- 三井住友銀行/SMBCベンチャーキャピタル・マネジメント/グローバル・ブレイン(SMBC-GBグロース1号投資事業有限責任組合)
- 三井不動産/グローバル・ブレイン(31VENTURES-グローバル・ブレイン-グロースI事業)
- ヤマトホールディングス/グローバル・ブレイン(YMT-GB 投資事業有限責任組合)
- エプソンクロスインベストメント/グローバル・ブレイン(EP-GB 投資事業有限責任組合)
- 慶應イノベーション・イニシアティブ(KII3号インパクト投資事業有限責任組合)
- 東京理科大学イノベーション・キャピタル(TUSIC 投資事業有限責任組合)
- 南都銀行/南都キャピタルパートナーズ(ナントCVC3号あけぼの投資事業有限責任組合)
- パーソルベンチャーパートナーズ(雇用創造ファンド)
- 西武信用金庫/西武しんきんキャピタル(西武しんきんキャピタル企業投資3号投資事業有限責任組合)