現場帳票電子化ソリューションi-Reporterを提供するシムトップスは12月22日、製造業お現場帳票の記録・管理担当者を対象に実施した、製造業の現場帳票の電子化に関する実態調査の結果を公表した。製造業の現場帳票のデジタル化で6割以上が「表計算ソフト」「PDF編集ソフトウェア」を導入している一方で、利用者の約9割が「仕事が業務時間内に終わらないことがある」と回答した。
このレポートは、11月21日〜22日、製造業(従業員数50名以上)の現場帳票の記録・管理担当者109名を対象に実施したインターネット調査の結果に基づく。
勤務先では現場帳票の記録(入力)のデジタル化を行っているか質問したところ、「全てデジタル化している」が43.1%、「一部デジタル化している」が47.7%、「デジタル化していない」が5.5%、「わからない/答えられない」が3.7%となった。デジタル化している人にその方法を尋ねると、「表計算ソフト(Excelなど)」が64.6%、「PDF編集ソフトウェア」が62.6%、「Web・クラウドサービス」が56.6%、「ERP等の基幹システム」が31.3%であった。
「Web・クラウドサービス」「ERP等の基幹システム」と回答した人にその効果を聞くと、「バックアップ機能によるデータの復旧が可能になった」が69.2%、「リアルタイムに情報共有できるようになった」が64.6%、「集計や分析がスムーズに進むようになった」が61.5%という回答になった。
また、「表計算ソフト(Excelなど)」「PDF編集ソフトウェア」と回答した人に効果を聞いたところ、「リアルタイムに情報共有できるようになった」が58.1%、「バックアップ機能によるデータの復旧が可能になった」が50.0%、「集計や分析がスムーズに進むようになった」が46.5%となった。
「表計算ソフト(Excelなど)」「PDF編集ソフトウェア」と回答した人に、仕事が業務時間内に終わらないことがあるか質問したところ、「頻繁にある」が40.7%、「時々ある」が48.8%であった。それらの人に仕事が業務時間内に終わらない要因を質問したところ、「入力や記録にミスや抜け漏れが発生するから」が61.0%、「入力や記録に時間がかかるから」が49.4%、「他のツールとの連携が難しいから」が46.8%という回答となった。また、それ以外の要因を尋ねると「効率の悪さ」や「人手不足」など41の回答が挙がった。
現場帳票の記録(入力)のデジタル化を「表計算ソフト(Excelなど)」「PDF編集ソフトウェア」で行っている人に、「Web・クラウドサービスや、ERP等の基幹システム」による現場帳票の入力を予定しているか質問したところ、「1年以内に行う予定」が40.7%、「3年以内に行う予定」が33.7%という回答となった。