マクニカは12月22日、生成AIおよび大規模言語モデル(LLM)の企業利用を促進すべく、Private AIと販売代理店契約を締結したことを発表した。
Private AIとは?
Private AIは、ユーザーがLLMに情報を入力する際、また自社データを使ってモデルのファインチューニングをする際に、独自の機械学習アルゴリズムを活用して機密情報や個人を特定できる情報(以下、PII)を自動的に編集し、データプライバシーを確保したAIの利用を可能にするサービスを提供している。
単なるルールベースではなく、大量のデータでトレーニングされたAIによってPIIを検出しており、精度が非常に高いという特長がある。さらに個人保健情報(PHI)やクレジット情報(PCI)など高度な機密性を要する情報にも対応し、日本独自のデータ種別(マイナンバーや日本の住所など)にも対応するなど、国際的かつ多岐にわたる利用環境で高いデータプライバシーを確保しながら、AIの恩恵を最大限に享受できるとしている。
顧客の生成AIやLLM活用を促進
マクニカは今回の提携により、高度なデータプライバシーの確保とデータに基づく戦略的なインサイト提供を同時に実現し、顧客の生成AIやLLM活用を促進していく。Private AI(次世代テキスト匿名加工技術)を提供することで、顧客がより幅広く企業のデータ・AIを利活用できるよう支援していく構えだ。
Private AI 日本カントリーマネージャーの後藤元気氏は、次のように述べている。「生成AIなどをはじめとするAIの分野は日々指数関数的に進化しており、私たちの日々の生活においても多くの接点を持つようになりました。AIとプライバシーを共生させる上で、Private AIは市場から多くのニーズがありながらも新しいコンセプトの製品です。マクニカは私たちのような新しい製品を市場に根付かせる優れたディストリビューターです。AIとプライバシーにおいて今後の日本市場をリードしていく上でこの度のパートナーシップ提携はとても不可欠なものです。」