サイバーエージェントは12月21日、AI(人工知能)で効果の出せる広告テキストを予測かつ自動生成する「極予測TD(キワミヨソクティーディー)」において、同社独自の日本語大規模言語モデル(LLM)のバージョン2「CyberAgentLM2-7B・CyberAgentLM2-7B-Chat」を実装したと発表した。
自動生成手法をアップデート
すでに導入済みのGPT-4や「CyberAgentLM」に加え、新たに独自の日本語LLMを実装。日本語および広告に特化した大規模言語モデルによる自動生成手法のアップデートにより、これまでよりも大量に実際に活用可能なテキスト生成を行うことが可能になったという。
極予測TDでは、社内外の大規模言語モデルを活用しており、どのモデルが適しているかを複数の指標を元に判断している。一例として「媒体の入稿規定」に従っているか、「KW(キーワード)の含有率」などを指標としているという。
生成品質が194%向上
先行テストの結果では、独自LLMバージョン1とバージョン2の「KWの含有率」を比較したところ、バージョン2を導入している91%のアカウントにおいて生成品質が高まったことが確認されたという。また、生成品質が194%向上したクライアント実績が出た。
同社は今後もさまざまな大規模言語モデルを活用することで、さらなる広告効果の向上を目指す。