パソナグループは12月21日、ベトナム・ダナンのズイタン大学および国立ダナン工科大学と、IT人材育成および就職支援に関する覚書を、それぞれ同19日と20日に締結したことを発表した。
日本とベトナムのIT人材
日本では、少子高齢化の進行で総人口に対する生産年齢人口の割合が減少を続け、2030年には最大79万人に及ぶIT人材の不足が試算されているなど、国内のIT人材需要は今後も高く推移することが見込まれている。
その一方でベトナムは、人口増加を続けており平均年齢は日本の50歳に対し31歳と若く、総人口に対する生産年齢人口の割合が高い国家の一つであり、政府主導でIT人材の育成に注力していることから、IT人材の安定的な供給と、また国内外におけるIT人材の更なる活躍に期待が寄せられている国となっている。
覚書締結による取り組み
パソナグループは、今回の締結のもと、同社がダナン市に2023年6月に開設したBPOサービスの拠点となる「パソナ DX ハブダナン」を活用し、2校の学生を対象とした研修やインターンシップを実施するなど、実社会で即戦力として活躍できるIT人材の育成を図る。また、パソナグループが持つ国内外に広がるネットワークを活かし、両大学の学生の卒業後の就職支援などを行う。
具体的には「設備を活用した実践型インターンシップを実施」「現役エンジニアによる研修プログラムを提供」「パソナグループ国内外のネットワークを活用し就職をサポート」を行うとしている。
パソナグループとダナン工科大学およびズイタン大学は、今回の締結を通じて、ベトナムの若手人材の育成に寄与していくとともに、日本とベトナム両国の経済発展に貢献していきたい考え。