総合フードサービス機器メーカーのホシザキは、同社の業務用冷蔵庫等の機器にWi-Fiモジュールを取り付けることでクラウドでのデータ管理が可能になるサービス「ホシザキ コネクトWi-Fi」を2024年1月5日より開始。モジュールは無償で提供・設置され、機器1台あたり月額1,000円(税別)で販売会社を通じた国内での提供となる。

Wi-Fiモジュールと独自SaaSでIoT化

  • サービスの概念図(同社資料より)

業務用冷蔵庫や食器洗浄機、ビールサーバーなど多くの厨房機で国内シェアを持つ同社がSaaSで提供するサービスは、同社の機器ごとに無償のWi-Fiモジュールを取り付けることで複数機器の稼働状態と温度のリアルタイム確認や管理、記録が可能になる。ユーザ数や閲覧・管理権限、アラート通知の条件やエラーの通知先などを自由に設定可能で業務用冷蔵庫などの主要製品を対象にサービスを開始するが、順次対応を追加する予定で、他社製品であっても別機器の取り付けで温度管理であれば対応可能だという。

幅広い機器の手書き管理業務の効率化

  • クリックで管理帳票作成するイメージ(同社資料より)

PCやタブレットなど遠隔での機器状況の確認が可能で、クリックするだけで書類を自動作成できる機能を持つため、多数機器の一括管理やHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)対応業務の効率化が見込まれる。令和3年(2021年)6月1日に完全施行となった改正食品衛生法による衛生管理実施状況の記録および保存義務への対応では、手書きや手入力で温度帳票やフロン管理点検票の作成しているケースもあるため、同社ではスーパーやコンビニ、外食チェーンなど複数の店舗や施設を管理するケースや病院、給食、ホテルなど大量調理を行う施設から物流拠点などなど広く導入を目指す考えだ。